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需給動向 3 (野菜情報 2013年9月号)


野菜の輸入動向(平成25年6月)

~円安等の影響により、輸入単価は前年同月比129%と高く、
         野菜輸入量は同85%と前年を大きく下回る~

野菜需給部


(1)平成25年6月(速報値)の動向

 平成25年6月の野菜輸入量は、前年同月比85%の201,704トンとなった。類別に見ると、「生鮮野菜」は同77%の58,768トン、「冷凍野菜」は同91%の70,935トン、「塩蔵等野菜」は同98%の7,688トン、「乾燥野菜」は同87%の3,201トン、「酢調製野菜」は同86%の3,160トン、「トマト加工品」は同78%の23,587トン、「その他調製野菜」は同90%の32,775トン、「その他」は同149%の1,591トンであった。その他以外の全ての類別で前年同月を下回ったことから、輸入量全体では7ヵ月連続で前年を下回った(過去からの推移は、図1~4を参照)。

■ 生鮮野菜の動向

 輸入量が増加した主な品目は、トマトが前年同月比135%の700トン、ジャンボピーマンが同116%の3,400トン等となった。
 ジャンボピーマンは、韓国産が終盤の冬春物と出始めの夏秋物の出荷時期が重なり生産量が増えたことから、前年を上回った。輸入量の内訳は、第1位は韓国の2,902トン、第2位はオランダの498トンであった。
 一方、輸入量が減少した主な品目では、結球キャベツが前年同月比46%の688トン、ばれいしょが同65%の1,308トン、かぼちゃが同66%の5,794トン、ブロッコリーが同70%の2,987トン、メロンが同72%の2,174トン、ごぼうが同73%の2,317トン、にんじん及びかぶが同75%の4,410トン、たまねぎが同77%の25,806トン、にんにくが同88%の1,145トン、しょうがが同90%の1,174トン、ねぎが同90%の4,023トンであった。
 ブロッコリーは、米国産の不作に加え、円安の影響により輸入単価が高かったことから、前年を大幅に下回る輸入量となった。輸入量の内訳は、全量米国で、2,987トンであった。
 にんじん及びかぶは、主産地の千葉県産が順調な入荷量となったことから、前年を大幅に下回る輸入量となった。輸入量の内訳は、第1位は中国の3,966トン、第2位はニュージーランドの351トン、第3位はオーストラリアの79トンであった。
 一番輸入量の多いたまねぎの単価は、中国産の豊作により前月比59%と急落し、輸入量も前月比149%となったが、前年の輸入量が多かったことから前年を下回る輸入量となり、生鮮野菜全体の輸入量は、10ヵ月連続で前年を下回った。

■ 冷凍野菜等の動向

 輸入量が増加した品目は、ごぼうが前年同月比107%の507トン、さといもが同101%の2,292トンであった。一方、輸入量が減少した品目は、ほうれんそう等が同77%の2,110トン、いんげん豆等が同79%の1,829トン、えんどうが同82%の1,051トン、ブロッコリーが同84%の2,183トン、ばれいしょが同89%の26,123トン、スイートコーンが同96%の3,904トン、えだまめが同97%の7,918トン、いちごが同99%の1,590トンとなった。冷凍野菜全体の輸入量は、国産の生鮮野菜が順調な入荷量となるとの見通しや在庫調整等の影響もあり、前月比83%と大きく減少した。
 その他の類別では、塩蔵等野菜しょうがが前年同月比147%の1,649トン、乾燥野菜のだいこんが同132%の256トン、その他調製野菜のにんじんジュースが同105%の4,180トン、その他のかんしょ(生鮮・乾燥)が同218%の966トンと増加している。また、今まで堅調に推移してきたトマト加工品は、全品目で前年同月を下回った。

※野菜の輸入動向の詳細をご覧になりたい方は、
ベジ探の野菜の公表資料から輸出入数量や金額をご覧ください。
URL:http://vegetan.alic.go.jp/
ベジ探トップページ>野菜の公表資料>輸出入数量、金額

■ 輸入動向


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