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需給動向 3 (野菜情報 2013年7月号)


野菜の輸入動向(平成25年4月)

~生鮮野菜の輸入量は、かぼちゃ、にんじんなどが増加するも、
   たまねぎの大幅な減少により、前年同月比84%と8ヵ月連続で前年を下回る~

野菜需給部


(1)平成25年4月(速報値)の動向

 平成25年4月の野菜輸入量は、前年同月比96%の246,727トンとなった。類別に見ると、「生鮮野菜」は同84%の82,364トン、「冷凍野菜」は同105%の83,090トン、「塩蔵等野菜」は同88%の9,518トン、「乾燥野菜」は同106%の4,346トン、「酢調製野菜」は同108%の3,634トン、「トマト加工品」は同106%の22,027トン、「その他調製野菜」は同99%の39,152トン、「その他」は同183%の2,596トンであった。冷凍野菜、乾燥野菜、酢調製野菜、トマト加工品およびその他は前年を上回ったものの、生鮮野菜、塩蔵等野菜およびその他調製野菜が前年を下回ったことから、輸入量全体では5ヵ月連続で前年を下回った(過去からの推移は、図1~4を参照)。

■ 生鮮野菜の動向

 輸入量が増加した主な品目は、ばれいしょが前年同月比177%の3,697トン、トマトが同140%の569トン、ジャンボピーマンが同132%の3,367トン、メロンが同118%の3,839トン、かぼちゃが同117%の16,506トン、にんじん及びかぶが同106%の9,945トンなどとなった。
 ばれいしょは、国内産の不足分を補うことを想定して、1年半前から輸入の手当てを行っているなどの理由から、加工用向けに手当てされ、前年を大幅に上回る輸入量となった。輸入量の内訳は、全量アメリカであった。
 ジャンボピーマンは、一気に気温が上昇したため潤沢な出回りとなった韓国産の輸入単価が安くなり、前年を大きく上回った。輸入量の内訳は、第1位は韓国の2,753トン、第2位はニュージーランドの426トン、第3位はオランダの188トンであった。
 にんじん及びかぶは、主産地の徳島県産が順調な入荷量となったものの、毎年4月は国産が品薄となる傾向があるため、輸入量は前年を大きく上回った。輸入量の内訳は、第1位は中国の7,722トン、第2位はニュージーランドの1,142トン、第3位は台湾の957トンであった。
 一方、輸入量が減少した主な品目では、結球キャベツが同56%の3,528トン、ごぼうが同60%の2,798トン、たまねぎが同66%の20,574トン、しょうがが同75%の1,769トン、ブロッコリーが同76%の3,793トン、アスパラガスが同82%の1,319トン、にんにくが同87%の1,538トンなどであった。
 生鮮野菜全体の輸入量は、国産の出回りが潤沢で価格が安定していたことに加え、円安の影響で一部の品目を除き輸入単価が上昇していることなどから、8ヵ月連続で前年を下回った。

■ 冷凍野菜等の動向

 輸入量が増加した品目は、いんげん豆等が前年同月比116%の2,412トン、えだまめが同111%の7,413トン、ほうれんそう等が同111%の3,286トン、ブロッコリーが同109%の3,501トン、ごぼうが同107%の779トン、スイートコーンが同102%の4,251トンであった。一方、輸入量が減少した品目は、えんどうが同90%の1,104トン、ばれいしょが同94%の27,976トン、さといもが同96%の3,088トン、いちごが同97%の1,845トンであった。冷凍野菜全体の輸入量は、最も輸入量が多いばれいしょが、3ヵ月連続で前年同期を下回っているものの、増加した冷凍野菜が多かったことから同105%となり、全体では3ヵ月ぶりに前年を上回った。
 その他の類別では、塩蔵等野菜のれんこんが同120%の1,015トン、乾燥野菜のだいこんが同124%の572トン、酢調製野菜のしょうがが同105%の1,798トン、トマト加工品のピューレ等関税割当以外が同109%の8,640トン、その他調製野菜のヤングコーンコブが同145%の484トン、その他のかんしょ(冷凍)が同307%の1,763トンと増加している。

※野菜の輸入動向の詳細をご覧になりたい方は、
ベジ探の野菜の公表資料から輸出入数量や金額をご覧ください。
URL:http://vegetan.alic.go.jp/
ベジ探トップページ>野菜の公表資料>輸出入数量、金額

■ 輸入動向


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