野菜需給部
平成25年3月の野菜輸入量は、前年同月比83%の223,403トンとなった。類別にみると、「生鮮野菜」は同79%の90,611トン、「冷凍野菜」は同81%の60,590トン、「塩蔵等野菜」は同82%の8,442トン、「乾燥野菜」は同73%の3,031トン、「酢調製野菜」は同89%の2,729トン、「トマト加工品」は同95%の21,063トン、「その他調製野菜」は同90%の34,772トン、「その他」は同66%の2,165トンであった。全ての類別で前年同月を下回り、輸入量全体では4ヵ月連続で前年を下回った(過去からの推移は、図1~3を参照)。
輸入量が増加した主な品目は、メロンが前年同月比135%の3,993トン、ばれいしょが同134%の4,543トン、かぼちゃが同121%の23,203トン、トマトが同118%の527トンなどとなった。
かぼちゃは、干ばつで出遅れていたニュージーランド産が増えたことから、輸入量が前年を上回った。輸入量の内訳は、第1位はニュージーランドの22,400トン、第2位はメキシコの802トン、第3位は韓国の0.7トンであった。また、ニュージーランド産の1月から3月までの輸入量をみると、前年同期比77%の35,529トンと、不作により大幅に減少している。
一方、輸入量が減少した主な品目では、ブロッコリーが同48%の2,011トン、結球キャベツが同49%の3,613トン、アスパラガスが同61%の2,025トン、たまねぎが同61%の21,647トン、ごぼうが同68%の2,899トン、にんにくが同69%の1,326トン、にんじん及びかぶが同74%の8,185トン、結球レタスが同76%の1,591トン、ねぎが同80%の3,927トン、しょうがが同94%の3,308トンなどであった。
ブロッコリーは、前月に引き続き輸入先のアメリカが寒波の影響により輸出の余力がなく、現地価格の高騰により輸入単価も上昇したことに加え国産が潤沢で、国産が品薄となり輸入量が多かった前年の輸入量を大きく下回った。輸入量の内訳は、第1位はアメリカの1,680トン、第2位は中国の287トン、第3位はメキシコの44トンであった。
アスパラガスは、主産地の佐賀県産および長崎県産が順調な入荷量となったことに加え、前年は国産が品薄となり輸入量が多かった反動により、輸入量は前年を大きく下回った。輸入量の内訳は、第1位はメキシコの1,855トン、第2位はタイの54トン、第3位はペルーの49トンであった。
生鮮野菜全体の輸入量は、前年は寒波の影響により国産が品薄となり輸入量が多かったこと、円安の影響で輸入単価が高騰していることなどから、7ヵ月連続で前年を下回った。
輸入量が増加した品目は、えだまめが前年同月比106%の4,933トン、いちごが同104%の1,874トンであった。一方、輸入量が減少した品目は、ばれいしょが同67%の20,523トン、ほうれんそう等が同78%の1,703トン、ブロッコリーが同82%の2,406トン、さといもが同82%の2,844トン、えんどうが同85%の852トン、スイートコーンが同88%の3,213トン、いんげん豆等が同89%の1,629トン、ごぼうが同96%の639トンであった。冷凍野菜全体の輸入量は、最も輸入量の多いばれいしょが、前月に引き続き在庫調整のため大幅に減少していることもあり同81%となり、3ヵ月連続で前年を下回った。
その他の類別では、塩蔵等野菜のらっきょうが同354%の292トン、乾燥野菜のたけのこが同107%の176トン、酢調製野菜のきゅうり及びガーキンが同101%の412トン、トマト加工品の混合野菜ジュースが同307%の401トン、その他調製野菜のにんじんジュースが同177%の3,826トン、その他のかんしょ(冷凍)が同218%の1,431トンと増加している。