野菜需給部
平成25年2月の野菜輸入量は、前年同月比89%の198,232トンとなった。類別にみると、「生鮮野菜」は同72%の71,720トン、「冷凍野菜」は同97%の60,064トン、「塩蔵等野菜」は同115%の8,136トン、「乾燥野菜」は同95%の2,892トン、「酢調製野菜」は同98%の2,482トン、「トマト加工品」は同118%の20,426トン、「その他調製野菜」は同105%の31,098トン、「その他」は同101%の1,413トンであった。塩蔵等野菜、トマト加工品、その他調製野菜およびその他は前年を上回ったものの、生鮮野菜、冷凍野菜、乾燥野菜および酢調製野菜が前年を下回ったことから、輸入量全体でも3ヵ月連続で前年を下回った(過去からの推移は、図1、2、3を参照)。
輸入量が増加した主な品目は、メロンが前年同月比324%の3,214トン、トマトが同142%の452トン、結球レタスが同135%の2,847トン、ねぎが同106%の4,303トン、にんじん及びかぶが同104%の5,767トンなどとなった。
にんじん及びかぶは、主産地である千葉県産が低温などの影響により肥大が進まず、少なめの入荷量となったことから、輸入単価が前年同期比159%と高値だったものの、輸入量が前年を上回った。輸入量の内訳は、第1位は中国の4,963トン、第2位は台湾の475トン、第3位はオーストラリアの197トンであった。
一方、輸入量が減少した主な品目では、結球キャベツが同47%の3,293トン、ブロッコリーが同50%の2,774トン、アスパラガスが同59%の1,878トン、たまねぎが同61%の18,006トン、かぼちゃが同64%の14,991トン、ジャンボピーマンが同77%の1,718トン、ごぼうが同80%の2,810トン、しょうがが同82%の1,490トン、にんにくが同88%の1,231トン、ばれいしょが同95%の2,312トンなどであった。
結球キャベツは、主産地の愛知県産が順調な入荷量となったことに加え、昨年は国産が品薄となり輸入量が多かった反動により、輸入量は前年を大きく下回った。輸入量の内訳は、第1位は中国の3,161トン、第2位は韓国の90トン、第3位は台湾の41トンであった。
ブロッコリーは、輸入先のアメリカが寒波の影響により輸出余力がなかったことに加え、国産が潤沢で、昨年は国産が品薄となり輸入量が多かった反動により、輸入量は前年を大きく下回った。輸入量の内訳は、第1位は中国の1,457トン、第2位はアメリカの1,204トン、第3位はメキシコの113トンであった。
生鮮野菜で一番輸入量が多いたまねぎは、北海道産が潤沢なことと、輸入の大宗を占める中国産が作付面積の減少や円安の影響で輸入単価が高騰していることから、5ヵ月連続で前年を大きく下回った。
輸入量が増加した品目は、さといもが前年同月比143%の2,926トン、ほうれんそう等が同137%の2,798トン、ブロッコリーが同135%の2,806トン、えだまめが同126%の3,673トン、いんげん豆等が同123%の2,087トン、いちごが同117%の1,966トン、ごぼうが同105%の616トンであった。一方、輸入量が減少した品目は、ばれいしょが同68%の19,132トン、スイートコーンが同96%の3,545トン、えんどうが同96%の748トンであった。冷凍野菜全体の輸入量は、全体の4割を占めるばれいしょが在庫調整のため大幅に減少したことから同97%となり、2ヵ月連続で前年を下回った。
その他の類別では、塩蔵等野菜のきゅうり及びガーキンが同134%の1,818トン、乾燥野菜のだいこんが同183%の290トン、トマト加工品のピューレ等関税割当以外が同126%の8,467トン、その他調製野菜のにんじんジュースが同136%の3,086トン、その他のかんしょ(冷凍)が同200%の605トンと増加している。