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需給動向 3 (野菜情報 2013年4月号)


野菜の輸入動向(平成25年1月)

~生鮮野菜の輸入量は、たまねぎ、かぼちゃの減少により前年同月比83%と5ヵ月連続で前年を下回る~

野菜需給部


(1)平成25年1月(速報値)の動向

 平成25年1月の野菜輸入量は、前年同月比97%の236,149トンとなった。類別にみると、「生鮮野菜」は同83%の66,220トン、「冷凍野菜」は同99%の82,619トン、「塩蔵等野菜」は同82%の10,607トン、「乾燥野菜」は同92%の4,147トン、「酢調製野菜」は同85%の3,220トン、「トマト加工品」は同136%の27,848トン、「その他調製野菜」は同106%の38,282トン、「その他」は同109%の3,206トンであった。トマト加工品、その他調整野菜およびその他は前年を上回ったものの、生鮮野菜、冷凍野菜、塩蔵等野菜、乾燥野菜および酢調整野菜が前年を下回ったことから、輸入量全体でも前年を下回った(過去からの推移は、図1、2、3を参照)。

■ 生鮮野菜の動向

 輸入量が増加した主な品目は、トマトが前年同月比208%の494トン、結球レタスが同196%の2,335トン、メロンが同169%の1,873トン、ジャンボピーマンが同126%の2,106トン、セルリーが同115%の694トン、ねぎが同105%の4,601トン、結球キャベツが同102%の3,778トン、ごぼうが同102%の4,128トンなどとなった。
 結球レタスは、主産地である静岡県産および兵庫県産が低温などの影響により小玉傾向で、少なめの入荷量となったことから、輸入量が前年を大幅に上回った。輸入量の内訳は、第1位は台湾の1,768トン、第2位はアメリカの525トン、第3位は中国の43トンであった。
 メロンは、燃油高や低温の影響で生産量が減少し品薄感がある中で、実需者が輸出国のメキシコから早めに手当てしたことから、輸入量が前年を大きく上回った。輸入量の内訳は、第1位はメキシコの1,854トン、第2位はオマーンの15トン、第3位は韓国の4トンであった。
 なお、輸入量が減少した主な品目では、アスパラガスが同48%の695トン、かぼちゃが同66%の10,307トン、たまねぎが同69%の20,114トン、しょうがが同81%の1,491トン、にんじん及びかぶが同81%の4,358トン、にんにくが同92%の1,557トン、ブロッコリーが同98%の3,323トンなどであった。
 たまねぎは、国産が潤沢な出回りとなる中で、中国産が天候不順により収穫量が減少したことに加え、生産コストの上昇や円安などの影響により、単価が前年比226%と高騰し、輸入量が前年を大きく下回った。輸入量の内訳は、第1位は中国の16,857トン、第2位はアメリカの3,078トン、第3位はタイの135トンであった。
 かぼちゃは、ニュージーランド産が干ばつのため出荷が遅れたことから、輸入量が前年を大きく下回った。輸入量の内訳は、第1位はメキシコの10,095トン、第2位はニュージーランドの212トンであった。

■ 冷凍野菜等の動向

 輸入量が増加した品目は、ほうれんそう等が前年同月比114%の2,984トン、スイートコーンが同110%の4,224トン、ばれいしょが同104%の34,704トン、えんどうが同104%の939トンであった。一方、輸入量が減少した品目は、さといもが同78%の2,974トン、えだまめが同86%の3,458トン、いちごが同87%の2,423トン、いんげん豆等が同87%の1,970トン、ごぼうが同89%の684トンであった。冷凍野菜全体の輸入量は、同99%となり、4ヵ月ぶりに前年を下回ったものの引き続き高水準を維持している。
 その他の類別では、塩蔵等野菜のなすが同129%の601トン、乾燥野菜のたまねぎが同102%の544トン、トマト加工品のピューレ等関税割当以外が同159%の13,206トン、その他調整野菜のスイートコーンが同133%の3,948トン、その他のかんしょ(冷凍)が同195%の1,582トンと増加している。

※野菜の輸入動向の詳細をご覧になりたい方は、
ベジ探の野菜の公表資料から輸出入数量や金額をご覧ください。
URL:http://vegetan.alic.go.jp/
ベジ探トップページ>野菜の公表資料>輸出入数量、金額

■ 輸入動向


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