野菜需給部
平成24年6月の野菜輸入量は、前年同月比111%の237,213トンとなった。類別にみると、「生鮮野菜」は同123%の76,675トン、「冷凍野菜」は同99%の77,727トン、「塩蔵等野菜」は同91%の7,849トン、「乾燥野菜」は同100%の3,677トン、「酢調製野菜」は同117%の3,687トン、「トマト加工品」は同133%の30,079トン、「その他調製野菜」は同111%の36,451トン、「その他」は同107%の1,067トンであった。冷凍野菜、塩蔵等野菜および乾燥野菜を除く類別で前年同月比を上回り、全体の野菜輸入量は、前年同月比で6ヵ月連続の増加と高い水準で推移している(過去からの推移は、図1、2、3を参照)。
輸入量が増加した主な品目は、トマトが前年同月比302%の519トン、ばれいしょが同223%の2,000トン、ブロッコリーが同170%の4,290トン、結球キャベツが同164%の1,481トン、かぼちゃが同161%の8,729トン、セルリーが同144%の922トン、たまねぎが同123%の33,489トン、ごぼうが同114%の3,190トン、ジャンボピーマンが同114%の2,939トン、メロンが同114%の3,057トン、にんじん及びかぶが同104%の5,862トン、にんにくが同103%の1,304トンなどであった。
ブロッコリーは、春先の低温による生育遅れなどの影響により少なめの入荷量が続いていたことから、前年を大幅に上回る輸入量となった。輸入量の内訳は、全量がアメリカからであった。
結球キャベツは、6月は国産の出回りは潤沢であったが、春先の低温による品薄の影響を引きずり、前年を大幅に上回った。輸入量の内訳は、第1位は中国の1,457トン、第2位は台湾の21トンであった。
メロンは、外食需要や小売店でのカットフルーツなどの需要の増加をうけ、前年をかなり上回った。輸入量の内訳は、第1位はメキシコの2,851トン、第2位は韓国の110トンで、第3位はオマーンの47トンであった。
なお、輸入量が減少した主な品目では、さといもが同40%の406トン、しょうがが同95%の1,299トン、ねぎが同96%の4,477トンなどであった。
冷凍野菜で輸入量が増加した品目は、ブロッコリーが前年同月比120%の2,585トン、いんげん豆等が同111%の2,315トン、えんどうが同109%の1,284トン、スイートコーンが同108%の4,067トンなどであった。一方、冷凍野菜で輸入量が減少した品目は、さといもが同84%の2,260トン、ほうれんそう等が同86%の2,730トン、ばれいしょが同91%の29,286トン、いちごが同93%の1,613トンなどであった。冷凍野菜全体の輸入量は、3月から5月まで前年を上回り高い水準で推移していたが、6月は同99%となり前年並みとなった。
その他の類別では、塩蔵等野菜のなすが同208%の351トン、乾燥野菜のたまねぎが同102%の557トン、酢調整野菜のしょうがが同121%の1,630トン、トマト加工品のピューレ等関税割当以外が同179%の13,217トン、その他調整野菜のスイートコーンが同123%の5,462トンと増加している。
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