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需給動向 3 (野菜情報 2012年8月号)


野菜の輸入動向(平成24年5月)

~生鮮野菜は、前年同月比124%と増加
  葉物類をはじめ、かぼちゃ、ばれいしょなどが前年を大幅に上回る~

野菜需給部


■ 平成24年5月(速報値)の動向

 平成24年5月の野菜輸入量は、前年同月比116%の263,661トンとなった。類別に見ると、「生鮮野菜」は同124%の86,950トン、「冷凍野菜」は同109%の85,384トン、「塩蔵等野菜」は同113%の11,944トン、「乾燥野菜」は同96%の4,664トン、「酢調製野菜」は同115%の3,404トン、「トマト加工品」は同135%の30,194トン、「その他調製野菜」は同108%の39,801トン、「その他」は同159%の1,320トンであった。乾燥野菜を除く全ての類別で前年同月を上回り、全体の野菜輸入量は、前年同月比で5ヵ月連続の増加となった(過去からの推移は、図1、2、3を参照)。

■ 生鮮野菜の動向

 輸入量が増加した主な品目は、ばれいしょが前年同月比566%の2,167トン、その他根菜類が同356%の579トン、セルリーが同257%の1,091トン、結球キャベツが同179%の3,520トン、ブロッコリーが同170%の5,032トン、にんにくが同133%の1,741トン、かぼちゃが同133%の16,636トン、しょうがが同129%の1,640トン、ジャンボピーマンが同125%の3,302トン、たまねぎが同120%の27,896トン、メロンが同108%の4,357トン、ごぼうが同106%の3,051トン、ねぎが同102%の3,920トンなどであった。
 ばれいしょは、国内産の加工用栽培面積が減少していることに加え、昨年は不作だったことから、加工用向けに輸入量が高水準で推移しているが、5月も2,167トンと前年を大幅に超える輸入量となった。輸入量の内訳は、全量アメリカであった。
 かぼちゃは、国産が品薄となる時期の12月から5月までが輸入量が多い時期であるが、メキシコ産が豊作のため、前年を大幅に上回った。輸入量の内訳は、第1位はメキシコの10,269トン、第2位はニュージーランドの6,367トンであった。
 たまねぎは、主産地である佐賀県産などが定植時の降雨の影響で小玉傾向となり、少なめの入荷量となったことから前年を大きく上回った。輸入量の内訳は、第1位は中国の20,673トン、第2位はニュージーランドの5,426トンで、第3位はオーストラリアの1,276トンであった。
 なお、輸入量が減少した主な品目では、さといもが同62%の586トン、結球レタスが同83%の261トン、にんじん及びかぶが同93%の7,209トンなどであった。

■ 冷凍野菜等の動向

 冷凍野菜で輸入量が増加した品目は、ごぼうが前年同月比158%の657トン、ブロッコリーが同136%の3,680トン、さといもが同117%の3,110トン、スイートコーンが同115%の4,146トン、えだまめが同114%の8,064トン、ばれいしょが同109%の32,624トンなどであった。一方、冷凍野菜で輸入量が減少した品目は、ほうれんそう等が同67%の3,119トン、えんどうが同83%の1,200トンなどであった。冷凍野菜全体の輸入量は、全体の輸入量の約4割を占めるばれいしょが増加していることもあり、同109%と依然として高い水準を維持している。
 その他の類別では、塩蔵等野菜のしょうがが同140%の2,235トン、乾燥野菜のしいたけが同112%の635トン、酢調整野菜のしょうがが同147%の1,732トン、トマト加工品のピューレ等関税割当以外が同126%の9,687トン、その他調整野菜のたけのこが同111%の7,731トンと増加している。

※野菜の輸入動向の詳細をご覧になりたい方は
ベジ探の野菜の公表資料から輸出入数量、金額をご覧ください。
URL:http://vegetan.alic.go.jp/
ベジ探トップページ>野菜の公表資料>輸出入数量、金額

■ 輸入動向


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