野菜需給部
平成24年4月の野菜輸入量は、前年同月比104%の257,836トンとなった。類別に見ると、「生鮮野菜」は同104%の98,458トン、「冷凍野菜」は同105%の79,209トン、「塩蔵等野菜」は同117%の10,857トン、「乾燥野菜」は同93%の4,102トン、「酢調製野菜」は同102%の3,389トン、「トマト加工品」は同102%の20,702トン、「その他調製野菜」は同105%の39,700トン、「その他」は同77%の1,420トンであった。乾燥野菜およびその他を除く全ての類別で前年同月を上回り、全体の野菜輸入量は、過去5年の同月比で最大となった(過去からの推移は、図1、2、3を参照)。
輸入量が増加した主な品目は、だいこんを含むその他根菜類が前年同月比990%の3,299トン、結球レタスが同215%の1,051トン、セルリーが同182%の1,047トン、ブロッコリーが同160%の4,975トン、アスパラガスが同150%の1,603トン、結球キャベツが同145%の6,282トン、ごぼうが同130%の4,652トン、ジャンボピーマンが同129%の2,551トン、にんにくが同125%の1,765トン、ばれいしょが同123%の2,089トン、しょうがが同112%の2,344トン、ねぎが同105%の4,324トンなどであった。
ブロッコリーは、主産地である愛知県産、埼玉県産などが低温の影響で生育が遅れたことから、前年を大きく上回った。輸入量の内訳は、ブロッコリーの第1位はアメリカの4,889トン、第2位は中国の85トンであった。
キャベツは、神奈川県産が冬場の低温の影響による生育遅れなどにより、少なめの入荷量となったことから、前年を大幅に上回った。輸入量の内訳は、第1位は中国の5,042トン、第2位は韓国の721トン、第3位は台湾の519トンであった。キャベツは、今年の1月から4ヵ月連続で前年を上回った。
ごぼうは、中食や外食の需要増加の影響を受け、前年を大きく上回った。輸入量の内訳は、第1位は中国の4,097トン、第2位は台湾の553トンで、特に中国は同220%となり大きく増加している。
なお、輸入量が減少した主な品目では、かぼちゃが同72%の14,150トン、メロンが同74%の3,239トン、たまねぎが同98%の31,118トンなどであった。
冷凍野菜で輸入量が増加した品目は、いちごが前年同月比113%の1,907トン、ばれいしょが同110%の29,753トン、ほうれんそう等が同107%の2,958トン、その他の冷凍野菜が同107%の19,790トン、ブロッコリーが同106%の3,219トン、さといもが同103%の3,221トン、ごぼうが同103%の729トンであった。一方、冷凍野菜で輸入量が減少した品目は、えんどうが同85%の1,226トン、いんげん豆等が同88%の2,082トン、スイートコーンが同98%の4,178トンなどであった。冷凍野菜全体の輸入量は、同105%となり、高い水準を維持している。
その他の類別では、塩蔵等野菜のしょうがが同252%の2,013トン、乾燥野菜のたけのこが同133%の191トン、酢調整野菜のしょうがが同107%の1,710トン、トマト加工品のトマトジュースが同343%の236トン、その他調整野菜のにんじんジュースが同142%の3,437トンと増加している。
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