野菜需給部
平成24年2月の野菜輸入量は、前年同月比103%の221,540トンとなった。類別に見ると、「生鮮野菜」は同108%の98,928トン、「冷凍野菜」は同97%の61,792トン、「塩蔵等野菜」は同90%の7,046トン、「乾燥野菜」は同114%の3,056トン、「酢調製野菜」は同106%の2,520トン、「トマト加工品」は同97%の17,299トン、「その他調製野菜」は同104%の29,501トン、「その他」は同116%の1,399トンであった。冷凍野菜、塩蔵等野菜、トマト加工品を除く全ての類別で前年同月を上回った。全体の野菜輸入量は、2月の輸入量では過去5年で最大となった(過去からの推移は、図1、2、3を参照)。
輸入量が増加した主な品目は、ばれいしょが前年同月比6733%の2,424トン、ブロッコリーが同216%の5,530トン、トマトが同199%の318トン、結球キャベツが同170%の7,015トン、結球レタスが同143%の2,114トン、アスパラガスが同143%の3,202トン、ジャンボピーマンが同138%の2,218トン、かぼちゃが同122%の23,573トン、ごぼうが同113%の3,505トンなどであった。
ばれいしょは、主産地である北海道産が不作で少なめの入荷量となったことから、前年を大幅に上回った。ブロッコリーは、主産地である愛知県産および埼玉県産が、低温による入荷量の減少から前年を大きく上回った。トマトは、主産地の熊本県産が曇天の影響で少なめの入荷量となったこと、キャベツ、レタスも寒さの影響で少なめの入荷量となったことから、それぞれ前年を大きく上回った。輸入量の内訳は、ばれいしょは全量がアメリカで2,424トン、トマトの第1位は韓国の148トン、第2位はアメリカの92トン、第3位はニュージーランドの57トン、ブロッコリーの第1位はアメリカの4,450トン、第2位は中国の1,062トンであった。
なお、輸入量が減少した主な品目では、メロンが同47%の991トン、たまねぎが同79%の29,640トン、ねぎが同96%の4,078トンなどであった。
冷凍野菜で輸入量が増加した品目は、スイートコーンのみで、前年同月比117%の3,677トンであった。
一方、冷凍野菜で輸入量が減少した品目は、えんどうが同83%の779トン、ほうれんそう等が同84%の2,049トン、ごぼうが同87%の585トン、さといもが同87%の2,043トン、混合冷凍野菜が同89%の1,795トン、いちごが同95%の1,683トン、ブロッコリーが同97%の2,079トン、ばれいしょが同97%の28,269トンなどであった。
冷凍野菜全体の輸入量は、前月と比べ74%と大幅な減少となった。これは、平成23年8月から24年1月まで冷凍野菜の輸入量が大きく増加していたことから、在庫が過剰になっていたものと思われ、在庫調整の動きがあったものと推察される。
その他の類別では、塩蔵等野菜のしょうがが前年同月比113/%の1,929トン、酢調製野菜のしょうがが同110%の1,113トン、トマト加工品の関税割当以外のトマトピューレが同132%の6,698トン、その他調整野菜のスイートコーンが同123%の4,096トンと増加している。
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