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需給動向 3 (野菜情報 2012年3月号)


野菜の輸入動向(平成23年12月)

~生鮮野菜は前年同月比で20%減少するも、
  冷凍野菜は増加傾向が収まらず過去最高の輸入量となる~

野菜需給部 調査情報部


■ 平成23年12月(速報値)の動向

 平成23年12月の野菜輸入量は、前年同月比100%の248,683トンとなった。類別に見ると、「生鮮野菜」は同80%の79,886トン、「冷凍野菜」は同111%の88,876トン、「塩蔵等野菜」は同116%の11,224トン、「乾燥野菜」は同99%の4,194トン、「酢調製野菜」は同105%の3,325トン、「トマト加工品」は同130%の19,026トン、「その他調製野菜」は同114%の40,177トン、「その他」は同85%の1,975トンであった。冷凍野菜、塩蔵等野菜、酢調製野菜、トマト加工品、その他調製野菜は前年同月を上回り、生鮮野菜、乾燥野菜、その他は前年同月を下回った(過去からの推移は、図1、2、3を参照)。

■ 生鮮野菜の動向

 輸入量が増加した主な品目は、トマトが同178%の339トン、さといもが同165%の1,792トン、ブロッコリーが同160%の1,429トン、メロンが同123%の2,249トン、しょうがが同122%の1,566トン、にんにくが同121%の1,813トン、ごぼうが同121%の4,783トン、しいたけが同119%の991トン、アスパラガスが同102%の1,014トンなどであった。
 ブロッコリーは、主産地である埼玉県産などが11月の気温高による出荷の前倒しの影響を受け、年末需要とのかい離が見込まれたことから前年同月比を上回る輸入量となった。輸入量の内訳は、第1位がアメリカの610トン、第2位が中国の477トンなどであった。
 また、ごぼうは、主産地である青森県産が9月の長雨の影響を受け少なめの入荷量となり、前年同月比を上回った。輸入量の内訳は、第1位が中国の4,773トン、第2位が台湾の10トンであった。
 なお、輸入量が減少した主な品目では、結球キャベツが同33%の1,406トン、たまねぎが同67%の30,506トン、えんどうが同69%の192トン、結球レタスが同69%の428トン、にんじん及びかぶが同76%の4,583トン、ねぎが同77%の4,291トン、かぼちゃが同86%の17,193トンなどであった。特にたまねぎ、にんじん及びかぶ、ねぎなど輸入の大宗を占めている品目は、昨年の国内産の不作の影響で前年同月の輸入量が極端に増加していたため、前年同月比で減少した。

■ 冷凍野菜等の動向

 輸入量が増加した主な品目は、スイートコーンが前年同月比132%の4,256トン、えだまめが同130%の4,409トン、混合冷凍野菜が同126%の2,727トン、その他の冷凍野菜が同122%の24,106トン、ばれいしょが同109%の35,581トン、ブロッコリーが同109%の3,358トン、いんげん豆等が同106%の2,391トン、ほうれんそう等が同105%の3,368トンなどであった。
 一方、輸入量が減少した品目では、ごぼうが同69%の611トン、えんどうが同70%の831トン、いちごが同85%の2,042トン、さといもが同92%の4,326トンなどであった。冷凍野菜全体の輸入量は、依然として高い水準で推移し、年末需要がさらに拍車をかけたとみられ、財務省貿易統計の記録では過去最高の輸入量を記録した。
 その他の類別では、塩蔵等野菜において、しょうがが前年同月比148%の2,397トン、乾燥野菜のだいこんが同136%の320トン、酢調製野菜のきゅうり及びガーキンが同112%の485トン、トマト加工品のその他のトマト加工品が同135%の8,467トン、その他調整野菜のにんじんジュースが同238%の3,556トンと増加している。

※野菜の輸入動向の詳細をご覧になりたい方は
ベジ探の野菜の公表資料から輸出入数量、金額をご覧ください。
URL:http://vegetan.alic.go.jp/
ベジ探トップページ>野菜の公表資料>輸出入数量、金額

■ 輸入動向


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