野菜需給部 調査情報部
2011年11月の野菜輸入量は、前年同月比98%の225,755トンとなった。類別に見ると、「生鮮野菜」は同91%の69,244トン、「冷凍野菜」は同101%の80,284トン、「塩蔵等野菜」は同111%の10,942トン、「乾燥野菜」は同97%の4,208トン、「酢調製野菜」は同110%の3,400トン、「トマト加工品」は同97%の15,906トン、「その他調製野菜」は同104%の40,084トン、「その他」は同93%の1,687トンであった。冷凍野菜、塩蔵等野菜、酢調製野菜、その他調製野菜は前年同月を上回り、生鮮野菜、乾燥野菜、トマト加工品、その他は前年同月を下回り、輸入量全体でも前年を下回った(過去からの推移は、図1、2、3を参照)。
輸入量が増加した主な品目は、かぼちゃが同201%の6,916トン、トマトが同157%の366トン、結球レタスが同151%の230トン、メロンが同138%の2,485トン、ごぼうが同129%の3,959トン、セルリーが同118%の709トン、ジャンボピーマンが同110%の2,334トン、ブロッコリーが同109%の2,050トン、しょうがが同108%の1,082トンなどであった。
かぼちゃは、主産地である北海道産が2年続きの不作から冬至需要を想定し、海外産の数量確保を行ったことから前年同月比を大きく上回る輸入量となった。輸入量の内訳は第1位がメキシコの4,132トン、第2位がニューカレドニアの1,855トン、第3位がトンガの840トンであった。
また、トマトは、主産地である熊本県産が10月からの曇天の影響で少なめの入荷量となったことから、前年同月比を上回った。輸入量の内訳は、第1位が韓国の189トン、第2位がアメリカの123トン、第3位がメキシコの29トンであった。
なお、輸入量が減少した主な品目では、結球キャベツが同39%の1,080トン、しいたけが同67%の480トン、いちごが同71%の416トン、にんじん及びかぶが同73%の4,106トン、ねぎが同75%の3,453トン、さといもが同78%の1,049トン、たまねぎが同83%の34,094トン、にんにくが同85%の1,200トン、アスパラガスが同88%の1,335トンなどであった。特にたまねぎ、にんじん及びかぶ、ねぎなど輸入の大宗を占めている品目が、いずれも国内産の安定した出回りにより輸入量が減少した。生鮮野菜全体の輸入量も対前月比でも82%となり、落ち着きを取り戻しつつある。
輸入量が増加した主な品目は、ブロッコリーが前年同月比137%の3,054トン、えだまめが同107%の4,811トン、その他の冷凍野菜が同107%の21,848トン、混合冷凍野菜が同103%の2,312トンなどであった。
一方、輸入量が減少した品目では、ほうれんそう等が同77%の1,847トン、ごぼうが同81%の711トン、いちごが同84%の2,405トン、さといもが同84%の3,741トンなどであった。冷凍野菜全体の輸入量は、依然として増加傾向となり高い水準で推移し、4ヵ月連続で直近5年では最高水準を維持している。
その他の類別では、塩蔵等野菜において、しょうがが前年同月比139%の2,134トン、酢調製野菜のしょうがが同132%の1,677トン、その他調整野菜のスイートコーンが同107%の4,905トンと増加している。
一方、トマト加工品のピューレ等関割以外が同86%の6,247トン、その他調製野菜のたけのこが同90%の7,956トンとなり、前年より減少している。
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