野菜需給部 調査情報部
2011年10月の野菜輸入量は、前年同月比115%の229,654トンとなった。類別に見ると、「生鮮野菜」は同114%の84,275トン、「冷凍野菜」は同116%の75,392トン、「塩蔵等野菜」は同103%の9,267トン、「乾燥野菜」は同121%の3,787トン、「酢調製野菜」は同140%の3,544トン、「トマト加工品」は同99%の12,646トン、「その他調製野菜」は同114%の37,192トン、「その他」は同270%の3,551トンであった。トマト加工品を除く全ての類別で前年同月を上回った(過去からの推移は、図1、2、3を参照)。
10月の輸入量が8万トン台を超えたのは平成17年以来7年ぶりである。これは国内産の主要品目が台風、降雨などの影響を受け、10月上旬が全体的に少なめの出荷量となったことによるものと考えられる。
輸入量が増加した主な品目は、はくさいが前年同月比270%の289トン、トマトが同158%の417トン、さといもが同147%の1,165トン、たまねぎが同127%の41,784トン、にんにくが同123%の1,766トン、ごぼうが同121%の4,562トン、ブロッコリーが同120%の6,032トン、ジャンボピーマンが同120%の2,250トン、にんじん及びかぶが同110%の8,515トンなどであった。
そのなかでも輸入量の半分を占めるたまねぎは、主産地である北海道産が長雨や台風の影響で少なめの出荷量となったことから、前月比184%と大幅に上回る輸入量となった。輸入量の内訳は、第1位が中国の28,051トン、第2位がアメリカの13,709トンであった。
また、にんじんも同じく主産地である北海道産が少なめの出荷量となったことから、前月比135%と上回った。輸入量の内訳は、第1位が中国の8,472トン、第2位がオーストラリアの34トン、第3位がアメリカの9トンであった。
なお、輸入量が減少した主な品目では、まつたけが同46%の264トン、かぼちゃが同54%の899トン、メロンが同76%の2,220トン、結球キャベツが同81%の1,940トン、アスパラガスが同88%の1,418トン、ねぎが同98%の5,282トンなどであった。
輸入量が増加した主な冷凍野菜は、ごぼうが前年同月比170%の847トン、ほうれんそう等が同164%の2,660トン、ブロッコリーが同130%の2,515トン、さといもが同125%の3,787トン、スイートコーンが同123%の4,174トン、いちごが同121%の3,014トン、混合冷凍野菜が同118%の2,056トン、いんげん豆等が同109%の1,987トン、えだまめが同109%の4,660トン、ばれいしょが同108%の29,220トンなどであった。
一方、輸入量が減少した品目では、その他の豆が同54%の301トンのみであった。冷凍野菜全体の輸入量は、中食の需要増加傾向を受け、依然として高い水準で推移している。
その他の類別では、塩蔵等野菜のれんこんが前年同月比166%の749トン、乾燥野菜のだいこんが同176%の232トン、酢調製野菜のしょうがが同147%の1,626トン、トマト加工品のその他のトマト加工品が同128%の5,750トン、その他調整野菜のスイートコーンが同137%の4,823トンと増加している。
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