野菜需給部 調査情報部
2011年9月の野菜輸入量は、前年同月比103%の195,450トンとなった。類別に見ると、「生鮮野菜」は同94%の57,232トン、「冷凍野菜」は同111%の74,767トン、「塩蔵等野菜」は同88%の6,197トン、「乾燥野菜」は同68%の2,787トン、「酢調製野菜」は同119%の3,324トン、「トマト加工品」は同110%の14,784トン、「その他調製野菜」は同104%の34,998トン、「その他」は同140%の1,361トンであった。冷凍野菜、酢調製野菜、トマト加工品、その他調製野菜、その他は前年同月を上回り、生鮮野菜、塩蔵等野菜、乾燥野菜は前年同月を下回った。(過去からの推移は、図1、2、3を参照)。
輸入量が増加した主な品目は、結球レタスが前年同月比294%の845トン、さといもが同243%の850トン、アスパラガスが同136%の764トン、結球キャベツが同131%の791トン、トマトが同119%の285トン、にんにくが同109%の1,745トン、ねぎが同109%の4,340トン、ジャンボピーマンが同104%の2,187トンなどであった。
結球レタスは、主産地である長野県産などが台風などによる降雨の影響を受け、少ない入荷量となったことから、前年同月比を上回った。輸入量の内訳はアメリカのみであった。
また、トマトも主産地である千葉県、青森県産などが曇雨天で日照時間が少なかったことから、少なめの入荷量となり、6ヵ月連続で前年同月比を上回った。輸入量の内訳は第1位が韓国の153トン、第2位がアメリカの113トン、第3位がカナダの19トンであった。
なお、輸入量が減少した主な品目では、かぼちゃが同59%の107トン、まつたけが同63%の363トン、にんじん及びかぶが同63%の6,303トン、すいかが同75%の269トン、ブロッコリーが同88%の4,671トン、たまねぎが同96%の22,764トンなどであった。にんじん及びかぶは3ヵ月連続で前年同月比を下回った。にんじんは国内産の出回りが潤沢となっていることが減少している要因と考えられ、一方、たまねぎは減少しているが、対前月比では104%と増加しており、依然として業務需要の引合いが強いことがうかがえる。
輸入量が増加した主な品目は、さといもが前年同月比172%の3,224トン、ほうれんそう等が同138%の2,422トン、混合冷凍野菜が同123%の2,149トン、えんどうが同117%の1,192トン、ブロッコリーが同116%の2,393トン、いんげん豆等が同114%の1,987トン、えだまめが同113%の5,842トン、スイートコーンが同105%の3,988トン、ばれいしょが同103%の27,950トン、いちごが同103%の3,000トンなどであった。
一方、輸入量が減少した品目では、ながいも等が同45%の88トンのみであった。冷凍野菜全体の輸入量は、急増した8月と比較すると、9月の輸入量は対前月比で92%と減少したが、中食の増加傾向を受け過去5年中最も多くなっている。
その他の類別では、塩蔵等野菜において、こなすが前年同月比159%の115トン、乾燥野菜のだいこんが同126%の204トン、酢調製野菜のしょうがが同145%の1,570トン、トマト加工品のピューレ等関割以外が同130%の4,764トン、その他調整野菜のにんじんジュースが同138%の4,066トンと増加している。
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