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需給動向 3


野菜の輸入動向(2011年8月)

~生鮮野菜や冷凍野菜などで対前年比増、8月の全体輸入量は過去5年中最高水準に~

野菜需給部 調査情報部


■ 2011年8月(速報値)の動向

 2011年8月の野菜輸入量は、前年同月比110%の216,377トンとなった。類別に見ると、「生鮮野菜」は同116%の56,552トン、「冷凍野菜」は同109%の81,443トン、「塩蔵等野菜」は同84%の5,530トン、「乾燥野菜」は同114%の3,674トン、「酢調製野菜」は同122%の3,196トン、「トマト加工品」は同112%の27,653トン、「その他調製野菜」は同111%の37,075トン、「その他」は同56%の1,254トンであった。塩蔵等野菜、その他を除く全ての類別で前年同月を上回った(過去からの推移は、図1、2、3を参照)。

■ 生鮮野菜の動向

 輸入量が増加した主な品目は、すいかが前年同月比530%の1,183トン、えんどうが同258%の133トン、かぼちゃが同198%の355トン、セルリーが同150%の685トン、トマトが同140%の320トン、さといもが同134%の397トン、にんにくが同131%の2,668トン、たまねぎが同129%の21,875トン、ごぼうが同125%の3,869トン、しょうがが同120%の1,928トン、ねぎが同117%の4,920トン、ジャンボピーマンが同104%の2,254トンなどであった。
 すいかは、平年より早めの梅雨明けとその後の猛暑の影響により需要が強く、また、千葉県産などの国内産が少なめの入荷量となったことから、前年同月比を上回った。輸入量の内訳は第1位がアメリカの1,143トンで、第2位が韓国の40トンであった。
 また、たまねぎは引き続き対前年同月比を上回った。例年であればこの時期は減少する時期であるにもかかわらず、対前月比でも108%と輸入量が増加傾向となっている。これは、中国産が豊作で依然として輸入単価が1キログラムあたり28円台と安値傾向にあること、北海道産の加工向けの減少が見込まれることなどが背景にあると考えられる。
 ねぎは、4ヵ月連続で対前年同月比を上回った。輸入量の内訳は中国からのみで、8月の輸入価格は1キログラムあたり112円と前年同月と比べ126%と高めだが、業務用需要が定着していることから輸入量に影響はなかったものと思われる。
 なお、輸入量が減少した主な品目では、結球レタスが同60%の193トン、まつたけが同77%の338トン、にんじん及びかぶが同88%の6,696トン、メロンが同89%の1,857トン、ブロッコリーが同92%の3,602トンなどであった。にんじん及びかぶは2ヵ月連続で前年同月比を下回った。

■ 冷凍野菜等の動向

 輸入量が増加した主な品目は、ながいも等が前年同月比158%の162トン、スイートコーンが同139%の4,442トン、混合冷凍野菜が同130%の2,177トン、さといもが同128%の3,250トン、その他の冷凍野菜が同123%の21,679トン、ほうれんそう等が同121%の2,781トン、えだまめが同114%の8,754トン、ブロッコリーが同112%の2,560トン、いんげん豆等が同110%の2,363トンなどであった。
 一方、輸入量が減少した品目ではえんどうが同92%の1,081トン、ばれいしょが同94%の27,370トン、その他の豆が同96%の772トンの3品目のみであった。冷凍野菜全体の輸入量は、7月は7万1千トンと平年並みの輸入量で落ち着きを取り戻していたが、8万トンを超えたのは平成18年5月以来である。
 その他の類別では、塩蔵等野菜において、なすが前年同月比169%の211トン、乾燥野菜のたまねぎが同191%の871トン、酢調製野菜のしょうがが同130%の1,402トン、トマト加工品のピューレ等関割以外が同134%の9,941トン、その他調整野菜のにんじんジュースが同117%の3,553トンと増加している。

※野菜の輸入動向の詳細をご覧になりたい方は
ベジ探の野菜の公表資料から輸出入数量、金額をご覧ください。
URL:http://vegetan.alic.go.jp/
ベジ探トップページ>野菜の公表資料>輸出入数量、金額

■ 輸入動向


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