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需給動向 3


野菜の輸入動向(2011年7月)

~ばれいしょが大幅輸入増、たまねぎも微増で生鮮野菜は前年比118%と増加~

野菜需給部 調査情報部


■ 2011年7月(速報値)の動向

 2011年7月の野菜輸入量は、前年同月比100%の198,530トンとなった。類別に見ると、「生鮮野菜」は同118%の57,050トン、「冷凍野菜」は同95%の71,905トン、「塩蔵等野菜」は同108%の7,200トン、「乾燥野菜」は同90%の3,354トン、「酢調製野菜」は同88%の2,624トン、「トマト加工品」は同88%の20,913トン、「その他調製野菜」は同95%の33,875トン、「その他」は同202%の1,610トンであった。生鮮野菜、塩蔵等野菜を除く全ての類別で前年同月を下回った。(過去からの推移は、図1、2、3を参照してください。)

■ 生鮮野菜の動向

 輸入量が増加した主な品目は、ばれいしょが前年同月比126,433%の3,793トン、すいかが同2,128%の416トン、結球キャベツが同385%の1,867トン、かぼちゃが同295%の379トン、セルリーが同243%の581トン、メロンが同177%の2,019トン、さといもが同157%の320トン、ブロッコリーが同137%の3,627トン、ごぼうが同132%の4,592トン、しょうがが同112%の1,395トン、アスパラガスが同110%の190トン、たまねぎが同102%の20,197トンなどであった。  
 ばれいしょは国内産の天候不順による不作の影響を受け、前年同月比を大きく上回った。これは植物検疫の関係で輸入期間が5ヵ月間(2月から6月まで)と制限されていたアメリカからの輸入が、6ヵ月間(7月まで)に延長されたためである。輸入量の内訳は第1位がアメリカの3,767トンで、第2位が中国の26トンであった。
 また、結球キャベツは国内産が急激な気温上昇等の影響を受け少なめの入荷量となったため、対前年同月比を大きく上回った。輸入先国は、第1位が中国の1,795トン、第2位が韓国の72トンであった。
 たまねぎは、6月は前年同月比94%と対前年を下回ったが、7月は同102%と前年を上回った。これは、もともと価格差がある中国産が豊作で輸入単価が下がっていることも背景にあると考えられる。
 なお、輸入量が減少した主な品目では、にんじん及びかぶが同83%の6,089トン、リーキ・わけぎ等が同92%の354トン、ジャンボピーマンが同94%の2,901トンなどであった。にんじん及びかぶの輸入量が前年同月比を下回ったのは15ヵ月ぶりであった。

■ 冷凍野菜等の動向

 輸入量が増加した主な品目は、さといもが前年同月比106%の2,421トン、ほうれんそう等が同105%の2,407トンの2品目のみであった。
 一方、輸入量が減少した品目ではえんどうが同71%の1,099トン、混合冷凍野菜が同78%の1,682トン、ブロッコリーが同86%の1,976トン、いんげん豆等が同92%の2,411トン、えだまめが同94%の7,977トン、ばれいしょが同96%の27,230トンなどであった。冷凍野菜全体の輸入量は、震災時の3月以降6月まで過去5年間の中で最も高い水準で推移していたが、7月は対前月比91%と減少し平年並みの輸入量となった。
 その他の類別では、塩蔵等野菜において、なすが前年同月比136%の240トン、乾燥野菜のだいこんが同136%の229トン、トマト加工品のトマトジュースが同564%の224トン、その他調整野菜のばれいしょが同129%の874トンと増加している。

※野菜の輸入動向の詳細をご覧になりたい方は
ベジ探の野菜の公表資料から輸出入数量、金額をご覧ください。
URL:http://vegetan.alic.go.jp/
ベジ探トップページ>野菜の公表資料>輸出入数量、金額

■ 輸入動向


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