野菜需給部 調査情報部
2011年6月の野菜輸入量は、前年同月比102%の213,114トンとなった。類別に見ると、「生鮮野菜」は同110%の62,440トン、「冷凍野菜」は同106%の78,748トン、「塩蔵等野菜」は同86%の8,587トン、「乾燥野菜」は同88%の3,667トン、「酢調製野菜」は同121%の3,150トン、「トマト加工品」は同92%の22,613トン、「その他調製野菜」は同94%の32,913トン、「その他」は同58%の996トンで、生鮮野菜、冷凍野菜、酢調製野菜において前年同月を上回った。(過去からの推移は、図1、2、3を参照してください。)
輸入量が増加した主な品目は、かぼちゃが前年同月比304%の5,406トン、えんどうが同277%の210トン、さといもが同204%の1,007トン、ながいも等が同192%の145トン、いちごが同164%の341トン、セルリーが同149%の639トン、トマトが同147%の172トン、にんじん及びかぶが同145%の5,655トン、すいかが同140%の163トン、メロンが同137%の2,694トン、ねぎが同124%の4,680トン、ごぼうが同120%の2,800トンなどであった。
かぼちゃは、鹿児島県産などの国内産が天候不順の影響で少なめの入荷量となったことから、前年同月を上回った。輸入量5,406トンはすべてメキシコからの輸入であった。
また、にんじんは輸入量が14ヵ月連続で前年同月比を上回った。輸入先国は、第1位が中国の4,966トン、第2位がニュージーランドの374トン、第3位がオーストラリアの144トンであった。ただし、千葉県産などの国産野菜の順調な供給により輸入量に落ち着きがみられ、前月比では73%と減少している。
なお、輸入量が減少した主な品目では、結球キャベツが前年同月比71%の903トン、ブロッコリーが同81%の2,522トン、たまねぎが同94%の27,301トンなどであった。たまねぎは24ヵ月ぶりに輸入量が前年同月比を下回った。
輸入量が増加した主な品目は、冷凍野菜全体の4割を占めるばれいしょが前年同月比117%の32,201トン、いちごが同113%の1,729トン、さといもが同109%の2,705トン、ブロッコリーが同104%の2,161トン、ほうれんそう等が同102%の3,166トンなどであった。ほうれんそう等の輸入量は前年同月比では上回ったものの、前月比では68%となり、3月以降増加していた輸入量は落ち着きをみせた。
一方、輸入量が減少した品目ではごぼうが前年同月比55%の305トン、えんどうが同72%の1,176トン、いんげん豆等が同92%の2,087トンなどであった。
その他の類別では、塩蔵等野菜において、きゅうり及びガーキンが前年同月比114%の2,108トン、乾燥野菜のだいこんが同123%の238トン、酢調製野菜のしょうがが同116%の1,349トン、トマト加工品のピューレ等関割以外が同129%の7,404トン、その他調整野菜のスイートコーンが同118%の4,457トンと増加している。
資料:農林水産省青果物卸売市場調査
※野菜の輸入動向の詳細をご覧になりたい方は
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