野菜需給部 調査情報部
2011年4月の野菜輸入量は、前年同月比107%の247,575トンとなった。類別に見ると、「生鮮野菜」は同118%の94,899トン、「冷凍野菜」は同98%の75,514トン、「塩蔵等野菜」は同78%の9,295トン、「乾燥野菜」は同96%の4,388トン、「酢調製野菜」は同95%の3,318トン、「トマト加工品」は同139%の20,342トン、「その他調製野菜」は同101%の37,982トン、「その他」は同296%の1,838トンであった。生鮮野菜は前年同月を上回った一方で、冷凍野菜、塩蔵等野菜、乾燥野菜及び酢調整野菜は前年同月を下回った。(過去からの推移は、図1、2、3を参照してください)。
輸入量が増加した主な品目は、メロンが同200%の4,388トン、にんじん及びかぶが同198%の9,520トン、さといもが同155%の1,135トン、結球キャベツが同150%の4,342トン、ごぼうが同129%の3,586トン、たまねぎが同120%の31,825トン、ジャンボピーマンが同107%の1,976トンなどであった。
にんじんは、夏場の高温、少雨、1月の低温、少雨などの影響を受けたことによる国内産の不作から、輸入量は12カ月連続で前年同月比を上回った。輸入先国は、第1位が中国の6,011トン、第2位が台湾の1,553トン、第3位がニュージーランドの1,535トンであった。また、たまねぎも北海道産の不作の影響から、輸入量が増え、22カ月連続で前年同月比を上回った。
一方、これらの品目を前月の3月と比較すると、たまねぎ、にんじん共に前月比77%、生鮮野菜全体でも同82%となった。たまねぎは佐賀県産など、にんじんは徳島県産などの順調な国産野菜の供給を受け、前年よりは多いものの、前月と比較すると落ち着いてきている。
なお、輸入量が減少した主な品目では、結球レタスが同63%の488トン、シャロットが同63%の28トン、ささげ、いんげん等が同65%の41トン、アスパラガスが同73%の1,066トン、しいたけが同76%の359トン、にんにくが同81%の1418トン、ブロッコリーが同86%の3,110トン、えだまめが同90%の470トンなどであった。
輸入量が増加した主な品目は、ほうれんそう等が前年同月比186%の2,761トン、えんどうが同135%の1,446トン、いちごが同131%の1,691トン、スイートコーンが同120%の4,249トンなどであった。ほうれんそう等は、3月21日から主産地の茨城県産・群馬県産の出荷制限の影響を受け、前月比でも134%と増加している。
一方、輸入量が減少した品目では、ばれいしょが同85%の27,167トン、えだまめが同88%の6,647トンなどであった。
その他の類別では、塩蔵等野菜において、ごぼうが前年同月比110%の123トン、乾燥野菜のたまねぎが同120%の717トン、酢調製野菜のしょうがが同105%の1,592トン、トマト加工品の混合野菜ジュースが同1,112%の401トン、その他調整野菜のばれいしょが同255%の1,205トンとなり、前年同月を上回った。
※野菜の輸入動向の詳細をご覧になりたい方は
ベジ探の野菜の公表資料から輸出入数量、金額をご覧ください。
URL:http://vegetan.alic.go.jp/
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