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需給動向 3


野菜の輸入動向(2011年2月)

~生鮮野菜は前年同月比129%と増加冷凍野菜、
   塩蔵等野菜および乾燥野菜は前年同月を下回る~

野菜需給部 調査情報部


■ 2011年2月(速報値)の動向

 2011年2月の野菜輸入量は、前年同月比109%の215,306トンとなった。類別に見ると、「生鮮野菜」は同129%の91,254トン、「冷凍野菜」は同97%の63,858トン、「塩蔵等野菜」は同85%の7,860トン、「乾燥野菜」は同71%の2,672トン、「酢調製野菜」は同101%の2,382トン、「トマト加工品」は同117%の17,792トン、「その他調製野菜」は同102%の28,277トン、「その他」は同42%の1,211トンであった。生鮮野菜は前年同月を大きく上回り、冷凍野菜、塩蔵等野菜および乾燥野菜は前年同月を下回った。(過去からの推移は、図1、2、3を参照してください)。

■ 生鮮野菜の動向

 輸入量が増加した主な品目は、にんじんおよびかぶが前年同月比473%の5,489トン、結球キャベツが同281%の4,124トン、さといもが同183%の704トン、結球レタスが同150%の1,477トン、たまねぎが同133%の37,302トン、ねぎが同116%の4,227トン、かぼちゃが同115%の19,385トン、しょうがが同110%の1,821トンなどであった。  
 にんじんは、主産地である千葉県産が夏場の高温や少雨、10月の日照不足の影響により入荷量が伸びず、輸入量は10カ月連続で前年同月比を上回った。輸入先国は、第1位が中国の4,783トン、第2位が台湾の571トン、第3位がオーストラリアの97トンであった。
 たまねぎは、主産地である北海道産の不作により、輸入量は20カ月連続で前年同月比を上回った。輸入先国は、第1位が中国で19,412トン、第2位が米国で14,375トン、第3位はタイの1,901トンであった。たまねぎの輸入量全体に占める輸入先国のシェアは、中国が52%、米国が39%となった。また、生鮮野菜の輸入量全体に占めるたまねぎのシェアは41%であった。
 一方、輸入量が減少した主な品目では、ながいもなどが同35%の122トン、トマトが同39%の160トン、メロンが同89%の2,112トン、にんにくが同89%の1,151トンなどであった。

■ 冷凍野菜等の動向

 輸入量が増加した主な品目は、ほうれんそうなどが前年同月比121%の2,431トン、いんげん豆などが同112%の1,756トン、ブロッコリーが同111%の2,143トンであった。
 一方、冷凍野菜全体の約4割を占めるばれいしょが同95%の29,034トンと減少し、冷凍野菜全体では前年同月比を下回った。
 その他の類別では、塩蔵等野菜において、れんこんが前年同月比136%の571トン、酢調製野菜のきゅうり及びガーキンが同141%の498トンとなり、前年同月を上回った。


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