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需給動向 3


野菜の輸入動向(2011年1月)

~生鮮、冷凍など全ての類別で前年同月を上回った~

野菜需給部 調査情報部


■ 2011年1月(速報値)の動向

 2011年1月の野菜輸入量は、前年同月比128%の234,665トンとなった。類別に見ると、「生鮮野菜」は同140%の76,760トン、「冷凍野菜」は同125%の79,420トン、「塩蔵等野菜」は同113%の11,573トン、「乾燥野菜」は同123%の4,847トン、「酢調製野菜」は同105%の2,776トン、「トマト加工品」は同121%の20,268トン、「その他調製野菜」は同114%の34,598トン、「その他」は同302%の4,423トンであった。生鮮野菜など全ての類別で前年同月を上回った(過去からの推移は、図1、2、3参照)。

■ 生鮮野菜の動向

 輸入量が増加した主な品目は、結球キャベツが前年同月比402%の1,425トン、にんじん及びかぶが同331%の3,007トン、さといもが同185%の784トン、たまねぎが同173%の40,859トン、ジャンボピーマンが同139%の1,731トン、ねぎが同127%の3,588トン、アスパラガスが同124%の1,368トンなどであった。  
 国内の動向と併せて見ると、さといもは、主産地である千葉、埼玉県産が夏場の少雨などの影響により入荷量が伸びず、価格は前年を上回って推移した。このような状況を反映して、さといもの輸入量は前年同月を上回った。輸入先国は中国のみで784トンであった。
 にんじんは、主産地である千葉県産が夏場の高温や少雨、10月の日照不足の影響により入荷量が伸びず、輸入量は9カ月連続で対前同月比を上回った。輸入先国は、第1位が中国の2,623トン、第2位がオーストラリアの250トン、第3位が台湾の125トンであった。
 たまねぎは、主産地である北海道産の不作により、輸入量は19カ月連続で前年同月を上回った。輸入先国は、第1位が中国で20,315トン、第2位が米国で20,308トン、第3位はニュージーランドで126トンであった。たまねぎの輸入量全体に占める輸入先国のシェアは、中国と米国がいずれも49.7%であった。また、生鮮野菜の輸入量全体に占めるたまねぎのシェアも53.2%と5割を超えた。
 一方、輸入量が減少した主な品目は、にんにくが同79%の1,398トン、ごぼうが同83%の2,380トンなどであった。

■ 冷凍野菜等の動向

 ブロッコリーが前年同月比159%の3,150トン、えだまめが同141%の3,798トン、ほうれんそう等が同128%の2,892トン、ばれいしょが同120%の31,231トンなどで、全ての品目で増加した。
 その他の類別では、塩蔵等野菜において、しょうがが前年同月比147%の2,438トンとなり、前年同月を上回った。


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