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需給動向 1


東京都・大阪市中央卸売市場の需給動向(2011年2月)

~気温の上昇に伴い生育も回復し、下旬には入荷量が増加~

野菜需給部 調査情報部


(1) 2月の気象概況

 2月の気象は、冬型の気圧配置が続かず、日本付近への寒気の流入が弱かったことから、北日本などの月平均気温は平年を上回った。また、高・低気圧が本州付近を頻繁に通過したため、天気は短い周期で変化した。特に中旬には東・西日本太平洋側の広い範囲で積雪を観測し、一方で、北・東日本日本海側で日照時間が平年を大幅に上回った。
気温は、上旬は全国的に平年を上回り、中旬は北日本で平年を上回り、西日本で下回った。下旬は東・西日本を中心に全国的に平年を上回った。
 降水量は、上旬は西日本太平洋側などなどの地域を除き、東日本日本海側を中心に平年を下回った。中旬は太平洋側で平年を上回ったほかは平年並みとなった。下旬は東・西日本太平洋側を除き、北日本日本海側を中心に平年を下回った。
 日照時間は、上旬は東・西日本日本海側を中心に全国的に平年を上回った。中旬は、北・東日本を除き平年を下回り、下旬は東日本太平洋側を除き平年を上回った。

(2) 東京都中央卸売市場

 2月の東京都中央卸売市場における野菜の入荷量および価格の動向は、入荷量が11万7千トン、前年同月比100.5%、価格はキログラム当たり240円、同99.6%であった。
 入荷量は、1月の低温や少雨の影響を受けて、上旬は、なす、トマトなどで前年を上回り、レタス、ほうれんそう、さといもなどの品目で前年を下回った。中旬は、全般的に前年を下回り、下旬は、中旬の降雨の影響により、一転して全般的に前年を上回った。そうした入荷状況を反映して、価格は、上、中旬は、レタス、はくさいなどの葉茎菜類の価格が前年を上回り、トマト、きゅうり、なすなど果菜類が前年を下回った。下旬は、はくさい、なすなどで前年を上回る一方、だいこん、ほうれんそう、きゅうりなどの品目で前年を下回った。にんじん、ばれいしょは月を通して前年を上回った。
 品目別には次のとおり。

東京都中央卸売市場の動向(2月速報)

注:平年比は過去5カ年平均との比較
資料:東京青果物情報センター「青果物流通年報・月報・旬報」

指定野菜の卸売価格の推移(東京都中央卸売市場)

※クリックすると拡大します。

(単位:円/kg)

注  :

平年とは、過去5カ年(18~22年)の旬別価格の平均値である。

資料:

東京青果物情報センター「東京都中央卸売市場における青果物の産地別入荷数量及び価格」

【3月上旬の動向】
 価格は、トマト、きゅうりなどの品目で平年を下回り、にんじん、なすなどの品目で平年を上回り、全般的に次第に落ち着きつつあるも、依然として平年を上回った。

(3)大阪市中央卸売市場

 2月の大阪市中央卸売市場における野菜の入荷量および価格の動向は、入荷量が3万1千トン、前年同月比94.8%、価格はキログラム当たり232円、同108.9%であった。
 入荷量は、上旬はだいこん、ほうれんそう、レタスなど、果菜類を除く多くの品目で前年を下回り、中旬もはくさい、キャベツ、ほうれんそうなどの葉物を中心に多くの品目で前年を下回り、下旬はたまねぎ、ばれいしょを除く多くの品目で前年を上回った。
 価格は、きゅうり、トマトなどの果菜類を除くほとんどの品目で月を通じて前年を上回った。
 品目別には次のとおり。

大阪市中央卸売市場の動向(2月速報)

注: 平年比は過去5カ年平均との比較
資料: 農林水産省青果物卸売市場調査

指定野菜の卸売価格の推移(大阪市中央卸売市場

※クリックすると拡大します。

(単位:円/kg)

注  :

平年とは、過去5カ年(18~22年)の旬別価格の平均値である。

資料:

農林水産省青果物卸売市場調査


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