[本文へジャンプ]

文字サイズ
  • 標準

  • 大きく

お問い合わせ

需給動向 3


野菜の輸入動向(2010年12月)

~生鮮野菜は前年同月比167%の99,837トンと引き続き大きく増加~~

野菜需給部 調査情報部


■ 2010年12月(速報値)の動向

 2010年12月の野菜輸入量は、前年同月比124%の248,969トンとなった。類別に見ると、「生鮮野菜」は同167%の99,837トン、「冷凍野菜」は同109%の79,827トン、「塩蔵等野菜」は同100%の9,666トン、「乾燥野菜」は同113%の4,215トン、「酢調製野菜」は同124%の3,193トン、「トマト加工品」は同100%の14,595トン、「その他調製野菜」は同104%の35,321トン、「その他」は同80%の2,316トンであった。生鮮野菜などの類別では前年同月を上回った。その他は前年同月を下回り、塩蔵野菜やトマト加工品は前年並となった。(過去からの推移は、図1、2、3を参照してください)。

■ 生鮮野菜の動向

 輸入量が増加した主な品目は、結球キャベツが前年同月比2,213%の4,264トン、にんじん及びかぶが同310%の5,991トン、たまねぎが同219%の45,384トン、結球レタスが同217%の620トン、セルリーが同189%の519トン、ねぎが同176%の5,594トン、さといもが同138%の1,086トン、かぼちゃが同118%の19,958トンなどであった。  
 国内の動向と併せて見ると、にんじんの需給動向は、主産地である千葉県産が夏場の高温や少雨の影響により入荷量は伸びず、価格は前年を上回って推移した。このような状況を反映して、にんじん及びかぶの輸入量は、前月に引き続き前年同月を大幅に上回った。輸入先国は、第1位が中国の5,658トン、第2位がオーストラリアの300トン、第3位が台湾の25トンであった。
 たまねぎは、主産地である北海道産の不作により、輸入量は18カ月連続で増加した。輸入先国は、第1位が中国で27,154トン、第2位が米国で18,230トンであった。特に米国産のたまねぎが、輸入量全体に占めるシェアは40.2%となり、前年同月(24.9%)を上回った。
 一方、輸入量が減少した主な品目では、にんにくが同92%の1,499トン、しいたけが同92%の832トンなどであった。

■ 冷凍野菜等の動向

 輸入量が増加した主な品目は、ブロッコリーが前年同月比147%の3,073トン、ほうれんそう等が同142%の3,221トン、いんげん豆等が同130%の2,250トン、いちごが同129%の2,398トン、ばれいしょが同114%の32,755トンなどであった。
 一方、輸入量が減少した主な品目は、スイートコーンが前年同月比82%の3,220トン、さといもが同87%の4,682トンなどであった。
 その他の類別では、酢調整野菜において、きゅうり及びガーキンが前年同月比138%の431トン、しょうがが同129%の1,531トンなどで前年同月を上回った。


元のページへ戻る


このページのトップへ