野菜需給部 調査情報部
1月の気象は、月を通して冬型の気圧配置が続き、日本海側では曇りや雪(雨)の日が多く、太平洋側では晴天日が多かった。また、日本付近に断続的に強い寒気が流れ込んだことから全国的に気温は低かった。
気温は、上、中旬は全国的に平年を下回り、下旬は北日本で平年並となったが、それ以外の地域では平年を下回った。
降水量は、上旬は西日本日本海側で平年を上り、太平洋側を中心に平年を下回った。中旬は北・東日本日本海側を中心に平年を上回り、西日本などでは平年を下回った。下旬は東日本太平洋側や北・西日本などで平年を下回り、東日本日本海側で平年を上回った。
日照時間は、上旬は東・西日本太平洋側で平年を上回り、西日本日本海側で平年を下回った。中旬以降、太平洋側を中心に平年を上回る一方で、東・西日本日本海側を中心に平年を下回った。
1月の東京都中央卸売市場における野菜の入荷量および価格の動向は、入荷量が11万
6千トン、前年同月比99.1%、価格はキログラム当たり228円、同96.9%であった。
入荷量は、上旬は多くの品目で前年を下回り、中旬は、なす、トマト、ピーマン、だいこんなどの多くの品目で前年を上回った。下旬は、なす、トマト、だいこんなどで前年を上回り、ほうれんそう、レタスなどで下回った。にんじんやたまねぎは月を通して前年を下回った。
そうした入荷状況を反映して、価格は、上旬ははくさい、トマト、なす、きゅうりなどで前年を上回り、だいこん、ピーマン、レタス、ほうれんそうなど下回った。中、下旬ははくさいなどで前年を上回る一方、だいこん、ピーマンなど多くの品目で前年を下回った。にんじん、さといも、たまねぎは月を通して前年を上回った。
品目別には次のとおり。
東京都中央卸売市場の動向(1月速報)
注:平年比は過去5カ年平均との比較
資料:東京青果物情報センター「青果物流通年報・月報・旬報」
指定野菜の卸売価格の推移(東京都中央卸売市場)
※クリックすると拡大します。
(単位:円/kg)
注 :
平年とは、過去5カ年(18~22年)の旬別価格の平均値である。
資料:
東京青果物情報センター「東京都中央卸売市場における青果物の産地別入荷数量及び価格」
【2月上旬の動向】
価格は、トマト、なすなどの果菜類で平年を下回り、低温や少雨などの影響から、にんじん、レタスおよびはくさいなどの葉茎菜類で平年を上回り、全般的には平年を上回った。
1月の大阪市中央卸売市場における野菜の入荷量および価格の動向は、入荷量が3万1千トン、前年同月比99.0%、価格はキログラム当たり212円、同100.0%であった。
入荷量は、上旬はキャベツ、さといもなど、多くの品目で前年を下回り、中旬はトマト、なすなど、多くの品目で前年を上回った。月間ではわずかに前年を下回った。
価格は、上旬はきゅうり、トマトなどの品目で前年を上回り、レタス、ほうれんそうなどで前年を下回った。中旬もレタス、ほうれんそう、なすなどが前年を下回り、下旬はトマトなどが前年を下回った。にんじん、キャベツ、さといもなどは月を通じて価格は前年を上回り、だいこん、ねぎ、ピーマンは月を通じて前年を下回った。
品目別には次のとおり。
大阪市中央卸売市場の動向(1月速報)
注: 平年比は過去5カ年平均との比較
資料: 農林水産省青果物卸売市場調査
指定野菜の卸売価格の推移(大阪市中央卸売市場)
※クリックすると拡大します。
(単位:円/kg)
注 :
平年とは、過去5カ年(18~22年)の旬別価格の平均値である。
資料:
農林水産省青果物卸売市場調査