野菜需給部 調査情報部
2010年10月の野菜輸入量は、前年同月比115%の200,144トンとなった。類別に見ると、「生鮮野菜」は同167%の73,659トン、「冷凍野菜」は同101%の65,101トン、「塩蔵等野菜」は同97%の9,010トン、「乾燥野菜」は同85%の3,123トン、「酢調製野菜」は同101%の2,531トン、「トマト加工品」は同83%の12,744トン、「その他調製野菜」は同96%の32,660トン、「その他」は同85%の1,318トンであった。生鮮野菜で前年同月を大幅に上回ったが、多くの類別で前年同月並みか、もしくは前年同月を下回った(過去からの推移は、図1、2、3を参照してください)。
輸入量が増加した主な品目は、かぼちゃが前年同月比1,383%の1,664トン、結球キャベツが同687%の2,395トン、結球レタスが同508%の710トン、ブロッコリーが同226%の5,026トン、にんじん及びかぶが同216%の7,754トン、ねぎが同189%の5,407トン、たまねぎが同166%の32,896トンなどであった。
キャベツの国内の需給動向は、主産地の岩手県、関東産が高温などの影響から、入荷量が伸びず、価格は前年を上回って推移したことにより、結球キャベツの輸入量は、前年同月を大幅に上回った。結球キャベツの10月の輸入先国を見ると、中国のみであった。
たまねぎは、主産地の北海道産が高温と多雨の影響により生育が遅れ、小玉傾向となり、入荷量は伸びなかった。価格は高かった前年同月をさらに上回って推移し、輸入量は16カ月連続で前年同月を上回った。たまねぎの輸入先国を見ると、第1位は中国で24,620トン、第2位は米国で8,277トンであった。
一方、輸入量が減少した主な品目では、にんにくが前年同月比90%の1,441トン、しょうがが同91%の1,266トン、トマトが同93%の263トンなどであった。
輸入量が増加した主な品目は、えだまめが前年同月比128%の4,286トン、いちごが同128%の2,501トン、ばれいしょが同110%の26,960トンなどであった。
一方、輸入量が減少した主な品目は、ごぼうが前年同月比55%の498トン、ほうれんそう等が同81%の1,620トン、さといもが同86%の3,029トンなどであった。
その他の類別では、酢調整野菜において、しょうがが前年同月比109%の1,104トンと増加している。