野菜需給部 調査情報部
2010年9月の野菜輸入量は、前年同月比109%の190,468トンとなった。類別に見ると、「生鮮野菜」は同121%の61,087トン、「冷凍野菜」は同107%の67,254トン、「塩蔵等野菜」は同104%の7,033トン、「乾燥野菜」は同145%の4,126トン、「酢調製野菜」は同120%の2,792トン、「トマト加工品」は同85%の13,444トン、「その他調製野菜」は同101%の33,758トン、「その他」は同102%の975トンであった。トマト加工品で前年同月を下回ったほかは、すべての類別で前年同月を上回った(過去からの推移は、図1、2、3を参照してください)。
輸入量が増加した主な品目は、すいかが前年同月比2,017%の359トン、えんどうが同776%の150トン、その他根菜類が同365%の266トン、にんじん及びかぶが同203%の10,004トン、しょうがが同147%の1,462トン、ねぎが同137%の4,000トン、ブロッコリーが同112%の5,280トン、たまねぎが同111%の23,670トンなどであった。
国内におけるだいこんの需給動向は、主産地である北海道、東北産が高温と多雨の影響により、入荷量は伸びず、価格は前年を上回って推移した。その他根菜類の輸入量は、前年同月を上回り、1-9月期の累計で見ても前年同期比599%の1,209トンとであった。その他根菜類の9月の輸入先国を見ると、第1位が中国で262トン、第2位がベルギーで2トン、第3位が米国で1.6トンであった。
にんじんについても同様に、主産地である北海道、東北産が高温と多雨の影響により生育が遅れ小振り傾向となり、入荷量は伸びなかった。価格は前年同月を上回って推移し、輸入量は、5カ月連続で前年同月を上回った。にんじん及びかぶの輸入先国を見ると、第1位は中国で9,644トン、第2位が豪州で300トン、第3位が米国で60トンであった。
そのほか、中国が輸入の太宗を占めるしょうが(中国産が占める割合は94%)、ねぎ(同100%)、たまねぎ(同98%)は、引き続き前年を上回って推移している。
一方、輸入量が減少した主な品目では、結球キャベツが前年同月比52%の605トン、さといもが同66%の349トン、にんにくが同85%の1,605トンなどであった。
輸入量が増加した主な品目は、ながいも等が同235%の194トン、えんどうが同140%の1,015トン、ほうれんそう等が同117%の1,750トン、えだまめが同116%の5,162トン、ばれいしょが同110%の27,072トンなどであった。
一方、輸入量が減少した主な品目は、さといもが前年同月比66%の1,879トン、いちごが同85%の2,901トンなどであった。
そのほかの類別では「乾燥野菜」において、ばれいしょが前年同月比375%の34トン、その他の乾燥野菜が同165%の2,564トンなど多くの品目で前年同月を上回り、だいこんが同76%の162トンと前年を下回った。