野菜需給部 調査情報部
2010年8月の野菜輸入量は、前年同月比114%の196,016トンとなった。類別に見ると、「生鮮野菜」は同117%の48,714トン、「冷凍野菜」は同111%の74,521トン、「塩蔵等野菜」は同142%の6,608トン、「乾燥野菜」は同129%の3,232トン、「酢調製野菜」は同112%の2,615トン、「トマト加工品」は同100%の24,605トン、「その他調製野菜」は同116%の33,471トン、「その他」は同183%の2,250トンであり、トマト加工品で前年並となったものの、それ以外の全ての類別で前年同月比を上回った(過去からの推移は、図1、2、3を参照してください)。
輸入量が増加した主な品目は、結球キャベツが前年同月比351%の987トン、すいかが同209%の223トン、セルリーが同183%の458トン、にんじん及びかぶが同167%の7,578トン、ねぎが同152%の4,205トン、ブロッコリーが同116%の3,929トンなどであった。
結球キャベツは、主産地である群馬、岩手県産が降雨と高温の影響により小玉傾向となり、入荷量は伸びず、価格は7月半ばから前年を上回って推移したことなどから、前年同月を上回る輸入量となった。結球キャベツの輸入先国を見ると、第1位が中国で937トン、第2位が韓国で50トンであった。
ねぎも同様に、主産地である茨城、青森県産が高温などの影響から生育が遅れ、入荷量は伸びなかった。ねぎの輸入量は8カ月連続して前年同月を上回って推移している。輸入先国は、中国のみで4,205トンであった。
一方、輸入量が減少した主な品目では、トマトが前年同月比82%の228トン、かぼちゃが同87%の179トン、アスパラガスが同88%の165トンなどと、前年同月を下回った。
輸入量が増加した主な品目は、ほうれんそう等が同133%の2,300トン、いちごが同130%の3,233トン、ブロッコリーが同129%の2,287トン、えだまめが同117%の7,685トンなどであった。
一方、輸入量が減少した主な品目は、スイートコーンが同84%の3,198トン、さといもが同96%の2,541トンなどであった。
そのほかの類別では、「塩蔵等野菜」は前年同月比142%の6,608トンと前年を上回った。しょうがが同320%の1,385トン、らっきょうが同222%の143トンなど多くの品目で前年同月比を上回り、小なすが同87%の45トンと前年を下回った。