野菜需給部 調査情報部
2010年6月の野菜輸入量は、前年同月比115%の209,536トンとなった。類別に見ると、「生鮮野菜」は、同120%の57,059トン、「冷凍野菜」は、同107%の74,409トン、「塩蔵等野菜」は、同108%の9,938トン、「乾燥野菜」は、同100%の4,184トン、「酢調製野菜」は、同92%の2,599トン、「トマト加工品」は、同152%の24,523トン、「その他調製野菜」は、同107%の35,101トン、「その他」は、同359%の1,723トンであり、乾燥野菜、酢調整野菜を除く類別で前年同月を上回った(過去からの推移は図1、2、3を参照してください)。
「生鮮野菜」は、前年同月比120%の57,059トンで前年同月を上回った。
輸入量が増加した主な品目は、ばれいしょが前年同月比1,033%の1,900トン、その他根菜類が同666%の96トン、かぼちゃが同253%の1,776トン、にんじん及びかぶが同175%の3,906トン、たまねぎが同117%の29,024トン、ねぎが同117%の3,784トンなどであった。
ばれいしょでは府県産の生育遅れなどにより入荷量が伸びず、価格が前年を上回ったことなどから前年同月を大幅に上回った。ばれいしょの輸入量の内訳を国別にみると、第1位が2006年2月1日にポテトチップ加工用に3月1日から6月30日の期間内の輸入が解禁された米国が1,899トン、第2位が中国で1トンであった。
かぼちゃでは、鹿児島県などの国内主産地が天候不順などの影響から入荷量が伸びず、前年同月を上回った。かぼちゃの輸入量の内訳を国別にみると、第1位がメキシコで1,754トン、第2位がニュージランドで22トンであった。
一方、輸入量が減少した主な品目は、しょうがが前年同月比76%の1,313トン、にんにくが同79%の1,113トンなどで、前年同月を下回った。そのうちにんにくは、中国からの輸入がほとんどを占めているが、中国国内における需要の増加や天候不順の影響による生産量の減少などにより、輸入量は減少している。にんにくの単価は、前年同月比213%と上昇している。
「冷凍野菜」は、前年同月比107%の74,409トンで前年同月を上回った。輸入量が増加した主な品目は、ほうれんそう等が同181%の3,090トン、ながいも等が同174%の168トン、えんどうが同121%の1,633トン、えだまめが同115%の8,312トンなどであった。一方、輸入量が減少した主な品目は、さといもが同94%の2,471トン、ばれいしょが同97%の27,466トンなどであった。
そのほかの類別では、「塩蔵等野菜」は前年同月比108%の9,938トンと前年を上回った。そのうち、ごぼうが同166%の128トン、しょうが同164%の2,105トンなど前年同月を上回る一方、わらびが同40%の136トン、らっきょうが同76%の220トンと減少した。
「乾燥野菜」は前年同月比100%の4,184トンと前年並となったが、たまねぎが同115%の638トン、しいたけが同108%の654トンと増加している。