(1)　7月の気象概況

　7月は、上旬は梅雨前線が本州以南に位置し、全国的に曇雨天となる日が多かった。中旬に入ると、梅雨前線が北上し、南から暖かく湿った空気が流れ込み、大雨となったところがあった。その後、太平洋高気圧が強まり、東日本や西日本などでは晴天が続き、猛暑日となるところがあった。一方、北海道などでは、曇雨天の日が多かった。
　気温は、上旬は北日本でかなり高く、中旬は北・東日本で高く、下旬は東日本でかなり高かった。
　降水量は、上旬は太平洋側で多く、中旬は北・西日本の日本海側でかなり多かった。下旬は北日本の日本海側でかなり多く、西日本の日本海側では少なかった。
　日照時間は、上旬は北・西日本で少なかった。中旬は北日本の日本海側で少なく、東日本で多かった。下旬は東日本の太平洋側で多く、北日本では少なかった。

(2)　東京都中央卸売市場

　7月の東京都中央卸売市場における野菜の入荷量および価格の動向は、入荷量が12万3千トン、前年同月比97.2％、価格はキログラム当たり237円、同108.2％であった。
　入荷量は、上旬は、葉茎菜類、きゅうり、なすなどで前年を下回り、だいこん、はくさい、トマトなどで前年を上回った。中旬は、ピーマンやキャベツ等の葉茎菜類を除き、多くの品目で前年を上回った。一方、下旬は、多くの品目で前年を下回った。価格は、上旬はにんじん、レタス類、きゅうり、なすなどで前年を上回って推移した。中旬は、ピーマンやキャベツなどの葉茎菜類で前年を上回った。下旬は、ばれいしょ、たまねぎ、さといも、きゅうりを除く多くの品目で前年を上回った。
　品目別には次のとおり。

（3）大阪市中央卸売市場

　７月の大阪市中央卸売市場における野菜の入荷量および価格の動向は、入荷量が3万３千トン、前年同月比97%、価格はキログラム当たり240円、同117%と、価格は引き続き前年を上回った。
　入荷量は、上旬はさといも、ばれいしょなどで前年を上回り、キャベツなどで前年を下回った。中旬はほうれんそう、きゅうりなどで前年を上回った。下旬はだいこん、にんじん、キャベツなどで前年を下回った。価格は、上旬はにんじん、きゅうり、中旬はだいこん、ほうれんそう、ピーマン、下旬はにんじん、ねぎ、レタス、ピーマンなどで前年を上回った。なお、なす、ピーマン、たまねぎについては、月を通じて前年より入荷量は少なく、価格は高めで推移した。
　品目別には次のとおり。