野菜需給部 調査情報部
2010年5月の野菜輸入量は、前年同月比116%の202,767トンとなった。類別に見ると、「生鮮野菜」は、同137%の63,868トン、「冷凍野菜」は、同98%の66,251トン、「塩蔵等野菜」は、同129%の11,465トン、「乾燥野菜」は、同87%の3,744トン、「酢調製野菜」は、同113%の2,792トン、「トマト加工品」は、同144%の18,871トン、「その他調製野菜」は、同107%の33,508トン、「その他」は、同488%の2,268トンであり、冷凍野菜、乾燥野菜を除く類別で前年同月を上回った(過去からの推移は図1、2、3を参照してください)。
「生鮮野菜」は、前年同月比137%の63,868トンで前年同月を上回った。
輸入量が増加した主な品目は、結球レタスが前年同月比2,127%の270トン、その他根菜類が同2,070%の280トン、えんどうが同1,053%の179トン、えだまめ等が同316%の343トン、さといもが同269%の462トン、にんじん及びかぶが同227%の6,394トンなどであった。
その他根菜類のうちだいこんでは、国内後続産地の生育遅れなどにより市場の入荷量が伸びず、5月上旬まで価格が前年を上回ったことなどから、4月に引き続き輸入量は前年同月を大幅に上回った。その他根菜類の輸入量の内訳を国別に見ると、第1位が中国で276トン、第2位がオランダで2.6トン、第3位が豪州で1トンであった。
にんじん及びかぶについては、にんじんでは国内の主産地の生育遅れなどにより市場入荷量が伸びず、4月中旬以降価格が前年を上回ったことなどから、輸入量は4月に引き続き前年同月を上回った。にんじん及びかぶの輸入量の内訳を国別に見ると、第1位が中国で4,415トン、第2位がニュージランドで1,285トン、第3位が台湾で407トンであった。
結球レタスについては、5月上旬まで国内価格が前年を上回ったことから、輸入量は4カ月連続で前年同月を上回った。結球レタスの輸入量の内訳を国別に見ると、第1位が米国で186トン、第2位が台湾で84トンであった。
一方、輸入量が減少した主な品目は、しょうがが前年同月比89%の1,586トン、トマトが同92%の109トンなどで、前年同月を下回った。
「冷凍野菜」は、前年同月比98%の66,251トンで前年同月を下回った。輸入量が増加した主な品目は、ほうれんそうが同188%の、3,302トン、ブロッコリーが同116%の2,066トン、いんげん豆等が同102%の1,878トンなどであった。一方、輸入量が減少した主な品目は、ながいも等が同87%の179トン、さといもが同82%の2,223トン、えんどうが同79%の1,291トンなどであった。
そのほかの類別では、「塩蔵等野菜」が前年同月比129%の11,465トンと前年を上回った。しょうがは同204%の2,282トン、きゅうり及びガーキンは同132%の2,718トンなどほとんどの品目で前年同月を上回る一方、らっきょうは同65%の198トンであった。