[本文へジャンプ]

文字サイズ
  • 標準

  • 大きく

お問い合わせ

需給動向


中国の品目別野菜輸出・価格動向(2010年2月)
~引き続き上昇する中国野菜価格~

調査情報部



品目別野菜輸出状況

1. たまねぎ ~全体の輸出量は減少も日本向けは増加~

 2月の輸出量は、前年同月比60%の22,145トンであった。日本向けの輸出量は同131%の13,660トンと増加したが、ロシア向け輸出量は同78%の5,998トン、モンゴル向けは同59%の1,277トン、ベトナム向けは同4%の265トン、韓国向け輸出は全くなくなるなど、主要国への輸出が大幅に減少したことが全体の輸出量の減少につながった。
 また、2月の輸出価格は、同146%のキログラム当たり38円と上昇し、日本向けも、同121%の46円と上昇している。
 1月~ 2月の累計の輸出量は、前年同期比70%と減少しているが、日本向けは、前年同期比127%と増加している。
 輸出価格は同138%のキログラム当たり36円と上昇した。

表1 中国のたまねぎ輸出状況

資料:Global Trade Information Services社“Global Trade Atlas”のデータより作成
注 :中国FOB価格の円換算はGlobal Trade Atlasの換算による
(以下、表2~表7において同じ)

2. にんにく ~輸出価格は引き続き上昇~

 2月の輸出量は、前年同月比73%の91,499トンであった。ブラジル向けの輸出量は同373%の12,565トン、ウクライナ向けは同315%の1,249トンと増加したが、マレーシア向けの輸出量は同54%の4,210トン、フィリピン向けの輸出量は同54%の2,896トン、バングラディシュ向けは同26%の2,443トン、パキスタン向けは同9%の874トンと大幅に減少した。また、日本向けの輸出量についても、同90%の996トンと減少した。
 2月の輸出価格は、同373%のキログラム当たり112円と引き続き上昇した。日本向けも、同240%の139円と大幅に上昇している。
 1月~2月の累計の輸出量は、前年同期比78%と減少し、輸出価格は、同370%のキログラム当たり111円と大幅に上回った。また、日本向けは同241%のキログラム当たり142円と上昇している。

表2 中国のにんにく輸出状況

3. ねぎ ~日本向け輸出量の増加~

 2月の輸出量は、前年同月比129%の2,515トンであった。主要な輸出先国である日本向けの輸出量は、同134%の2,444トンと増加している。
 2月の輸出価格は、前年同月比106%のキログラム当たり69円と上昇している。
 1月~ 2月の累計の輸出量は、前年同期比127%の5,242トンと増加し、輸出価格は、同112%のキログラム当たり74円と上昇している。日本向けも前年同期比109%のキログラム当たり75円と同様に推移している。

表3 中国のねぎ輸出状況

4. にんじん ~主要国への輸出量の減少~

 2月の輸出量は、前年同月比66%の21,145トンであった。日本向けの輸出量は同46%の970トン、韓国向けは同61%の4,486トン、タイ向けは同61%の4,244トン、マレーシア向けは同63%の3,042トンと減少するなど主要国への輸出が大幅に減少したことが全体の輸出量の減少につながった。
 2月の輸出価格は、同108%のキログラム当たり41円と上昇した。
 1月~ 2月の累計の輸出量は、前年同期比75%の41,432トンと減少し、日本向けも、同50%の2,019トンと大幅に減少している。輸出価格は、同109%のキログラム当たり37円と上回った。日本向けは同90%のキログラム当たり37円と下回った。

表4 中国のにんじん輸出状況

5. しいたけ ~輸出価格の上昇~

 2月の輸出量は、前年同月比131%の1,823トンであった。日本向け輸出量は同104%の783トンとほぼ前年並みであったが、韓国向けが増加したことに加え、前年度にはほとんど輸出のなかったマレーシア、シンガポール向けが増加したことで全体の輸出量は増加した。
 2月の輸出価格は、同107%のキログラム当たり273円と上昇し、日本向けは、同99%のキログラム当たり259円と前年並みに推移している。
 1月~ 2月の累計の輸出量は、前年同期比145%と増加し、輸出価格は、同109%のキログラム当たり276円と上回った。

表5 中国のしいたけ輸出状況

6. しょうが ~全体の輸出量は減少も輸出価格は上昇~

 2月の輸出量は、前年同月比55%の14,629トンであった。パキスタン向け輸出量が同9%の344トン、バングラディシュ向けは同33%の809トン、アラブ首長国連邦向けは同39%の1,044トン、マレーシア向けは同56%の1,314トンと大幅に減少したことが全体の減少につながっている。また、日本向けも同79%の2,477トンと減少している。
 2月の輸出価格は、同198%のキログラム当たり125円と大幅に上昇している。また、日本向けも、同124%のキログラム当たり123円と上昇した。
 1月~ 2月の累計の輸出量は、前年同月比61%の35,859トンと減少し、日本向けも同76%の6,396トンと減少した。輸出価格は、同184%のキログラム当たり118円と大幅に上回った。日本向けも同125%のキログラム当たり125円と上回った。

表6 中国のしょうが輸出状況

注:しょうがの輸出データには調整品が含まれていると見られる

7. 冷凍ほうれんそう ~日本向けは増加も他国向け輸出量の減少~

 2月の輸出量は、前年同月比89%の1,739トンであった。日本向けの輸出量は同103%の680トンと若干増加したが、米国向けは同66%の718トンと減少したことが全体の減少につながっている。
 2月の輸出価格は、同100%のキログラム当たり80円と前年並みであった。また、日本向けは、同103%のキログラム当たり115円と上昇した。
 1月~ 2月の累計の輸出量は、前年同期比95%と減少し、輸出価格は、同96%のキログラム当たり81円と下回った。日本向けは、同107%のキログラム当たり110円と上回った。

表7 中国の冷凍ほうれんそう輸出状況

表8 中国の野菜輸出状況

(単位:t、円/kg)

資料:

Global Trade Information Services社“Global Trade Atlas”のデータにより作成

:( )内は関税番号
:中国FOB価格の円換算はGlobal Trade Atlasの換算による
:しょうがは調製品の数字が含まれているとみられる


元のページへ戻る


このページのトップへ