野菜需給部 調査情報部
3月の気象は、上旬は低気圧が本州付近を通過し、全国的に曇雨天となる日が多かった。中旬にかけて、暖かい空気が流れ込み、気温が平年を上回る日が多くなった。下旬は後半に強い寒気が流れ込み、全国的に低温となった。
気温は、上、中旬は東日本、西日本を中心に全国的に平年を上回った。下旬は全国的に平年を下回った。
降水量は、上旬は北日本日本海側などを除き、全国的に平年を上回った。中旬は北日本、東日本の日本海側を中心に平年を上回り、西日本の太平洋側では平年を下回った。下旬は西日本の日本海側を中心に平年を上回った。
日照時間は、上旬は全国的に平年を下回った。中旬は、北日本の日本海側で平年を下回り、西日本で平年を上回った。下旬は西日本の太平洋側などを除き、全国的に平年を下回った。
3月の東京都中央卸売市場における野菜の入荷量および価格の動向は、入荷量が13万1千トン、前年同月比101.9%、価格はキログラム当たり242円、同102.4%であった。
入荷量は、上旬はレタス、ほうれんそうなどで前年を上回り、中旬は多くの品目で前年を上回り、下旬は多くの品目で前年を下回った。そうした入荷動向を反映して、価格は多くの品目で下旬にかけて値を上げ、特にたまねぎ、ねぎは高値で推移した。
東京都中央卸売市場の動向(3月速報)
注: 平年比は過去5カ年平均との比較
資料: 東京青果物情報センター「青果物流通年報」
指定野菜の卸売価格の推移(東京都中央卸売市場)
※クリックすると拡大します。
(単位:円/kg)
注 :
平年とは、過去5カ年(17~21年)の旬別価格の平均値である。
資料:
東京青果物情報センター「東京都中央卸売市場における青果物の産地別入荷数量及び価格」
3月の大阪市中央卸売市場における野菜の入荷量および価格の動向は、入荷量が3万6千トン、前年同月比100%、価格はキログラム当たり227円、同105%と、価格は前月に引き続き前年を上回った。
その中でもねぎ(白ねぎ)は、曇雨天、低温および降雪により関東産の入荷が減少し、価格は高値で推移した。
品目別には次のとおり。
(執筆者:東果大阪株式会社 柳原孝司)
大阪市中央卸売市場の動向(3月速報)
注: 平年比は過去5カ年平均との比較
資料: 全国生鮮食料品流通情報センター
指定野菜の卸売価格の推移(大阪市中央卸売市場)
※クリックすると拡大します。
(単位:円/kg)
注 :
平年とは、過去5カ年(17~21年)の旬別価格の平均値である。
資料:
全国生鮮食料品流通情報センター