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需給動向


野菜の輸入動向(2010年1月)
~1月の野菜輸入量は前年並み、うち生鮮野菜は前年を上回る~

野菜需給部 調査情報部


2010年1月(速報値)の動向

 2010年1月の野菜輸入量は、前年同月比100%の183,752トンとなった。類別にみると、「生鮮野菜」は、同116%の54,719トン、「冷凍野菜」は、同100%の63,783トン、「塩蔵等野菜」は、同74%の10,255トン、「乾燥野菜」は、同90%の3,942トン、「酢調製野菜」は、同102%の2,642トン、「トマト加工品」は、同97%の16,697トン、「その他調製野菜」は、同90%の30,250トン、「その他」は、同164%の1,465トンであり、「生鮮野菜」、「酢調製野菜」および「その他」は、前年同月を上回り、「冷凍野菜」は前年並み、「塩蔵等野菜」、「乾燥野菜」、「トマト加工品」および「その他調製野菜」は、前年同月を下回った(図1、2、3)。

生鮮野菜の動向

 「生鮮野菜」は、2009年11月以降、3カ月連続で前年同月を上回る54,719トンであった。

 輸入量が増加した主な品目は、たまねぎが前年同月比180%の23,655トン、ブロッコリーが同159%の1,695トン、しいたけが同142%の787トン、ねぎが同133%の2,833トン、えんどうが同283%の203トン、トマトが同261%の255トンなどであった。

 たまねぎについては、昨年来国産たまねぎの入荷量が伸びず、価格が堅調に推移していることから、輸入量は2009年7月から7カ月連続で前年を上回った。たまねぎの輸入量の内訳を国別にみると、第1位が中国で14,113トン、第2位が米国で9,255トン、第3位が韓国で154トンとなっている。また、ねぎについては、千葉などの関東産が低温、干ばつにより生育が停滞し、全体的に入荷量が伸びず価格が堅調に推移したことから、輸入量は増加した。ねぎの輸入は中国の2,833トンのみであった。

 一方、輸入量が減少した主な品目は、にんじん及びかぶが前年同月比57%の908トン、さといもが同65%の423トン、ながいも等が同69%の360トン、きゅうり及びガーキンが同72%の23トン、かぼちゃが同76%の9,097トンなどであった。にんじん及びかぶのうち、にんじんは、九州産の入荷が多くなり、12月の国内価格が前年比77%と大幅に下がったことから輸入量は減少したとみられる。さらに、にんじん及びかぶの輸入量の内訳を国別にみると、第1位が中国で876トン、第2位が豪州で24トン、第3位が米国で8トンであった。

冷凍野菜等の動向

 「冷凍野菜」は、前年同月比100%の63,783トンで前年同月並みとなった。輸入量が増加した主な品目は、いんげん豆等が前年同月比138%の、2047トン、さといもが同128%の3,980トン、いちごが同118%の1,859トン、ばれいしょが同105%の26,112トンであった。

 一方、輸入量が減少した主な品目は、2009年12月に引き続きながいも等が前年同月比71%の177トン、ほうれんそう等が同82%の2,252トン、えだまめが同84%の2,697トンなどであった。

 「冷凍野菜」は、ばれいしょ、えだまめ、スイートコーン以外の品目では、中国産の輸入量が一番多く、「冷凍野菜」全体の51%を占めている。

 そのほかの類別では、「塩蔵等野菜」が前年同月比74%の10,255トンと前年を下回り、ほとんどの品目が前年同月比を下回る中、わらびは同123%の440トン、らっきょうは同104%の336トンと輸入量を伸ばした。わらびの輸入量の内訳をみると、ロシアが311トン、中国が129トンであり、この2カ国からの輸入であった。また、らっきょうの輸入は、中国のみからで337トンであった。

(参考)東京都中央卸売市場における旬別入荷量と価格動向

資料:全国生鮮食料品流通センター「青果物旬別取扱高」、財務省「貿易統計」

需給トピックス

米国春たまねぎ、冬季生鮮野菜等の作付面積
(カリフォルニア州を中心に)

1 春たまねぎの作付意向面積

 米国農務省(USDA)は2月5日、生産者の春たまねぎの作付意向面積は前年比7%減の28,000エーカーと予測されると発表した。

 州別に見ると、カリフォルニア州では、10月から12月中旬まで定植が行われた後、降雨に恵まれたため、多くの地域で順調に生育している。ただし、一部の地域で水不足は依然として懸念される。

 ジョージア州では、多くの地域で雨の日が多かったにもかかわらず、定植は予定通り行われ、病虫害の発生は報告されていない。

 また、テキサス州では、作付面積は減少したが、単収と品質は良好であると報告されている。

表1 春たまねぎの作付面積注1)

(単位:エーカー)

出所:

USDA 、NASS カリフォルニア事務所「California Vegetable Review」(以下同)

注 :

1)主に生鮮用の面積である。
2)意向調査は2010年から中止された。
3)2010年の収穫面積は2010年4月1日に公表される。

2 冬季生鮮野菜の収穫面積

・ブロッコリー

 カリフォルニア州の収穫面積は、前年比2%減の25,500エーカーと予測される。品質は全体的に良好だが、一部に黄変、変形、淡緑色が報告されている。

・にんじん

 全米の冬季収穫面積は、前年比2%増の16,600エーカーと予測されている。カリフォルニア州では、低温によりベイカーズフィールド地区の単収が下がった。テキサス州の作柄は良好である。

・カリフラワー

 カリフォルニア州の収穫面積は、前年比4%減の8,200エーカーと予測される。収穫は前進しており、作柄は良好である。

・セルリー

 カリフォルニア州の収穫面積は、前年比1%減の7,100エーカーと予測される。作柄は良好である。

・玉レタス

 全米の収穫面積は、前年比9%増の51,000エーカーと予測される。収獲作業は、アリゾナ州で11月中旬、カリフォルニア州(アイスバーグレタス)で11月第3週からそれぞれ始まった。

表2 冬季生鮮野菜の収穫面積

(単位:エーカー、%)

注:ブロッコリーおよびカリフラワーは、加工用を含む。

3 2009年産野菜生産の概要

 カリフォルニア州の生鮮および生鮮・加工兼用(マッシュルームを除く。)野菜の生産量は、前年と同じ1,090万ショートトン(1ショートトン=907キログラム)であった。

 カリフォルニア州は、全米の収穫面積の44%、生産量の49%、生産額の52%を占めるトップの産地となっている。

 生産額が増加した野菜は、アーティチョーク、スナップえんどう、ブロッコリー、加工用にんじん、カリフラワー、スイートコーン、にんにく、玉レタス、リーフレタス、ロメインレタス、ハネデューメロン、ハラタケ(アガリクス)、夏貯蔵用たまねぎ、とうがらし、かぼちゃ(パンプキン)、生鮮ほうれんそうである。

 一方、生産額が減少した野菜は、アスパラガス、キャベツ、生鮮にんじん、セルリー、きゅうり、カンタロープメロン、すいか、春・夏たまねぎ(非貯蔵用)、パプリカ、加工用ほうれんそう、かぼちゃ(スクワッシュ)、トマトである。

表3 カリフォルニア州の生鮮および加工用野菜の生産高

注:

1)

特定しない限り、生鮮野菜のデータである。

2)

生鮮野菜の価格は最初の販売時点での価格である。加工用野菜および生鮮・加工兼用野菜のうち、加工用途向け価格は加工場渡し価格に基づいている。

3)

アーティチョーク、アスパラガス、ブロッコリー、カリフラワー、セルリー、にんにく、パプリカ、とうがらし、かぼちゃ(パンプキン)、かぼちゃ(スクワッシュ)のデータは、生鮮・加工兼用の合計である。

4)

夏貯蔵用たまねぎは、主に乾燥およびその他加工用である。

5)

Cwt(ハンドレッドウェイト)は、45.36キログラムである。米国では100ポンド(Short hundred weight ; 1ポンド=約0.45キログラム)に相当する。

4 カリフォルニア州加工用トマト

 2009年におけるカリフォルニア州の加工用トマトの生産量は、前年比13%増の1,330万ショートトンであった。

 また、収穫面積は同10%増の308,000エーカー、単収は同2%増の1エーカー当たり43.23ショートトンであった。

表4 加工用トマトの収穫面積、単収、生産量

(単位:エーカー、ショートトン)

注:1エーカー当たり単収は、ラウンドの関係で生産量と必ずしも一致しない。

表5 カリフォルニア州における加工用トマトの面積、単収、生産量、価格

(単位:エーカー、ショートトン)

表6 カリフォルニア州における2009年産加工用トマトの郡別生産

注:

1)

加工業者が生産者から購入した数量に基づく。

2)

Contra Costa、Glenn、Madera、Monterey、Santa Clara、Tulare、Yuba郡を含む。


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