[本文へジャンプ]

文字サイズ
  • 標準

  • 大きく

お問い合わせ

需給動向


東京都および大阪市中央卸売市場における入荷量・価格の動向(2010年2月)

~低温、日照不足の影響により、入荷量は減少し価格は高値推移~

野菜需給部 調査情報部


(1) 2月の気象概況

 2月の気象は、上旬は強い寒気が流れ込み、一部地域で低温や降雪が多くなった。中旬は前線を伴った低気圧が日本付近を通過したため、曇雨天になる日が多かった。下旬は暖かい日が多く、全国的に高温となった。

 気温は、上旬は北日本では平年を下回り、西日本では九州を中心に平年を上回った。中旬は北日本、東日本を中心にほぼ全国的に平年を下回り、下旬は全国的に平年を上回った。

 降水量は、上旬は北海道太平洋側を除き、ほぼ全国的に平年を上回った。中旬は北日本、西日本を除いて、全国的にほぼ平年を上回った。下旬は東日本、西日本太平洋側を中心に平年を上回った。日照時間は、上旬は北海道、東北の日本海側、北陸を中心に平年を下回り、中旬は、北海道、東北の一部を除き、関東を中心に全国的に平年を大きく下回った。下旬は北海道と関東を除き、東北の日本海側を中心に平年を上回った。

(2) 東京都中央卸売市場

 2月の東京都中央卸売市場における野菜の入荷量および価格の動向は、入荷量が11万7千トン、前年同月比94.1%、価格はキログラム当たり241円、同118%であった。

 入荷量は、上旬はレタス、ほうれんそうなどで前年を下回った。中旬はレタス、なすなどで前年を下回り、下旬ははくさいなどで前年を上回った。たまねぎは月を通じて前年を下回った。

 品目別には次のとおり。

東京都中央卸売市場の動向(2月速報)

注: 平年比は過去5カ年平均との比較
資料: 東京青果物情報センター「青果物流通年報」

指定野菜の卸売価格の推移(東京都中央卸売市場)

※クリックすると拡大します。

(単位:円/kg)

注  :

平年とは、過去5カ年(17~21年)の旬別価格の平均値である。

資料:

東京青果物情報センター「東京都中央卸売市場における青果物の産地別入荷数量及び価格」

(3) 大阪市中央卸売市場

 2月の大阪市中央卸売市場における野菜の入荷量および価格の動向は、入荷量が3万3千トン、前年同月比98%、価格はキログラム当たり214円、同116%と、価格は前月に引き続き前年を上回った。

 入荷量は、上旬はだいこん、はくさいなどで前年を上回り、中旬はキャベツ、レタス、なすなどで前年を下回り、下旬はピーマン、トマト、ねぎなどで前年を下回った。

 品目別には次のとおり。

(執筆者:東果大阪株式会社 柳原孝司)

大阪市中央卸売市場の動向(2月速報)

注: 平年比は過去5カ年平均との比較
資料: 全国生鮮食料品流通情報センター

指定野菜の卸売価格の推移(大阪市中央卸売市場

※クリックすると拡大します。

(単位:円/kg)

注  :

平年とは、過去5カ年(17~21年)の旬別価格の平均値である。

資料:

全国生鮮食料品流通情報センター


元のページへ戻る


このページのトップへ