[本文へジャンプ]

文字サイズ
  • 標準

  • 大きく

お問い合わせ

需給動向


中国の品目別野菜輸出・価格動向(2009年12月)
~多くの品目で日本向け輸出量が減少~

調査情報部



品目別野菜輸出状況

1.たまねぎ ~日本以外の主要国への輸出が減少~

 12月の輸出量は、前年同月比79%の38,612トンであった。日本向けの輸出量は同111%の16,487トンと増加したが、ベトナム向けの輸出量は同89%の11,039トン、ロシア向けは同43%の2,720トン、フィリピン向けは同44%の1,649トン、韓国向けの輸出は全くなくなるなど、主要国への輸出が大幅に減少したことが全体の輸出量の減少につながった。

 また、12月の輸出価格は、同119%のキログラム当たり31円であった。

 1月~12月の累計の輸出量は、前年同期比96%と減少し、輸出価格は同108%のキログラム当たり27円と上昇した。

表1 中国のたまねぎ輸出状況

資料:Global Trade Information Services社“Global Trade Atlas”のデータより作成
注 :中国FOB価格の円換算はGlobal Trade Atlasの換算による
(以下、表2~表7において同じ)

2.にんにく ~価格の大幅上昇も輸出量は微増~

 12月の輸出量は、前年同月比107%の121,261トンであった。インドネシア向けの輸出量は同87%の30,008トン、ベトナム向けは同61%の7,841トン、マレーシア向けは同77%の6,508トンと減少したが、ブラジルを始めとするそのほかの国への輸出が増加したため全体の輸出量は増加した。また、日本向けの輸出量は、同83%の1,251トンと減少した。

 12月の輸出価格は、同347%のキログラム当たり111円と11月に引き続き大幅に上昇した。

 1月~12月の累計の輸出量は、前年同期比105%と増加し、輸出価格は、同149%のキログラム当たり61円と上回った。また、日本向けも同105%のキログラム当たり92円と上昇している。

表2 中国のにんにく輸出状況

3.ねぎ ~ロシア向け輸出量が増加~

 12月の輸出量は、前年同月比99%の2,495トンであった。日本向けの輸出量は、同97%の2,389トンと減少したが、ロシア向けは同266%の101トンと増加した。

 12月の輸出価格は、前年同月比122%のキログラム当たり78円と上昇している。

 1月~12月の累計の輸出量は、前年同期比86%の26,506トンと減少し、輸出価格は、同104%のキログラム当たり87円と上昇している。日本向けも同103%のキログラム当たり89円と上昇している。

表3 中国のねぎ輸出状況

4.にんじん ~日本向け輸出は大幅に減少~

 12月の輸出量は、前年同月比101%の37,340トンであった。日本向けの輸出量は同61%の1,546トン、ベトナム向けは同46%の3,932トンと減少したが、マレーシア向け輸出量は同137%の7,046トン、タイ向けは同139%の5,392トン、インドネシア向けは同144%の2,476トンと増加した。

 12月の輸出価格は、同120%のキログラム当たり30円と上昇した。

 1月~12月の累計の輸出量は、前年同期比103%の428,616トンと増加し、日本向けも、同127%と増加している。輸出価格は、同97%のキログラム当たり36円と若干下回った。日本向けも同様に同94%のキログラム当たり45円と下回った。

表4 中国のにんじん輸出状況

5.しいたけ ~輸出先国の多様化~

 12月の輸出量は、前年同月比158%の2,188トンであった。主要輸出先国である日本向け輸出量は同96%の851トンと減少したが、前年度にはほとんど輸出のなかったマレーシア、韓国、シンガポール向けが増加したことで全体の輸出量は増加した。

 12月の輸出価格は、同103%のキログラム当たり262円と上昇し、日本向けは、同98%のキログラム当たり249円と下落した。

 1月~12月の累計の輸出量は、前年同期比133%と増加し、輸出価格は、同93%のキログラム当たり272円と下回った。

表5 中国のしいたけ輸出状況

6.しょうが ~日本、パキスタン向けの輸出量は大幅に減少~

 12月の輸出量は、前年同月比103%の24,337トンであった。米国向け輸出量が同144%の3,672トン、アラブ首長国連邦向けは同137%の2,256トン、ニュージーランド向けは同259%の1,733トン、英国向けは同250%の1,732トンと増加したが、日本向けは同74%の2,851トン、パキスタン向けは同17%の518トンと減少している。

 12月の輸出価格は、同140%のキログラム当たり102円と上昇している。また、日本向けも、同111%のキログラム当たり128円と上昇した。

 1月~12月の累計の輸出量は、日本向けは前年同期比91%の41,071トンと減少したが、そのほかの国向けの輸出量が増加したため、前年同期比128%と大幅に増加し、輸出価格は、同94%のキログラム当たり77円と下回った。日本向けも同87%のキログラム当たり111円と下回った。

表6 中国のしょうが輸出状況

注:しょうがの輸出データには調整品が含まれていると見られる

7.冷凍ほうれんそう ~日本向け輸出量は減少も米国向けは増加~

 12月の輸出量は、前年同月比107%の4,300トンであった。日本向けの輸出量は同80%の1,493トンと減少したが、米国向けは同125%の2,018トンと増加したことが、全体の増加につながっている。

 12月の輸出価格は、同89%のキログラム当たり74円と下回った。

 1月~12月の累計の輸出量は、前年同期比109%と増加し、輸出価格は、同90%のキログラム当たり82円と下回った。

表7 中国の冷凍ほうれんそう輸出状況

 

表8 中国の野菜輸出状況

(単位:t、円/kg)

資料:

Global Trade Information Services社“Global Trade Atlas”のデータにより作成

:( )内は関税番号
:中国FOB価格の円換算はGlobal Trade Atlasの換算による
:しょうがは調製品の数字が含まれているとみられる


元のページへ戻る


このページのトップへ