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需給動向


東京都および大阪市中央卸売市場における入荷量・価格の動向(2010年1月)

~低温、積雪、干ばつなどの影響により入荷は減、価格は高~

野菜需給部 調査情報部


(1) 1月の気象概況

 1月の気象は、上旬から中旬にかけ、冬型の気圧配置が続き、全国的に強い寒気が南下し、太平洋側では晴天が多く、日本海側では雪となり、一部地域では大雪となった。中旬後半からは、高気圧に覆われ、全国的に気温は平年を上回った。

 気温は、上旬は北日本以外では平年を下回り、中旬は全国的に平年並みとなった。下旬は北日本、東日本を中心に平年を大きく上回った。

 降水量は、上旬は西日本太平洋側で平年を大きく下回った。中旬は北日本日本海側を中心に平年を上回り、北日本から西日本の太平洋側を中心に平年を下回った。下旬は北日本太平洋側を中心に平年を下回り、西日本太平洋側では平年を上回った。

 日照時間は、上旬は北日本太平洋側で平年を大きく下回り、東日本太平洋側で平年を大きく上回った。中旬は北日本日本海側で平年を下回った。下旬は北日本日本海側を中心に平年を大きく下回り、西日本日本海側を中心に平年を大きく上回った。

(2) 東京都中央卸売市場

 1月の東京都中央卸売市場における野菜の入荷量および価格の動向は、入荷量が12万トン、前年同月比94.8%、価格はキログラム当たり236円、同104.3%であった。

 入荷量は、上旬はだいこん、ほうれんそう、ねぎなどで前年を下回った。中旬はにんじん、はくさいなどで前年を上回り、下旬はだいこん、キャベツ、レタスなどで前年を下回った。ばれいしょ、たまねぎは月を通じて前年を下回った。

 品目別には次のとおり。

東京都中央卸売市場の動向(1月速報)

注: 平年比は過去5カ年平均との比較
資料: 東京青果物情報センター「青果物流通年報」

指定野菜の卸売価格の推移(東京都中央卸売市場)

※クリックすると拡大します。

(単位:円/kg)

注  :

平年とは、過去5カ年(17~21年)の旬別価格の平均値である。

資料:

東京青果物情報センター「東京都中央卸売市場における青果物の産地別入荷数量及び価格」

(3) 大阪市中央卸売市場

 1月の大阪市中央卸売市場における野菜の入荷量および価格の動向は、入荷量が3万1千トン、前年同月比96%、価格はキログラム当たり213円、同102%と、価格は5カ月振りに前年を上回った。

 入荷量は、上旬はだいこん、はくさい、キャベツなどの多くの品目で前年を下回り、中旬はねぎ、レタス、きゅうりなどで前年を上回り、下旬はなす、トマト、さといもなどで前年を下回った。

 その中でほうれんそうは、昨年秋の台風およびその後の大雨による根の傷みと、12月中旬および年明け後の冷え込みの影響により生育不良となり、入荷量は減少し価格は上伸した。

 品目別には次のとおり。

(執筆者:東果大阪株式会社 柳原孝司)

大阪市中央卸売市場の動向(1月速報)

注: 平年比は過去5カ年平均との比較
資料: 全国生鮮食料品流通情報センター

指定野菜の卸売価格の推移(大阪市中央卸売市場

※クリックすると拡大します。

(単位:円/kg)

注  :

平年とは、過去5カ年(17~21年)の旬別価格の平均値である。

資料:

全国生鮮食料品流通情報センター


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