需給動向
東京都および大阪市中央卸売市場における入荷量・価格の動向（2009年９月）
～天候の回復、高値の反動により入荷量は増量、価格は下げる～
野菜需給部 調査情報部
（１） ９月の気象概況
９月の気象は、秋雨前線の活動が弱く全国的に高気圧に覆われ晴れの日が多く、降水量は少なかった。
気温は、上旬、中旬に寒気が南下したため、北日本、東日本を中心に平年を下回り、下旬は、西日本などを中心に全国的に平年を上回った。
降水量は、晴れの日が多かったことから全国的に少なく、９月の降水量としては、かなり少なかった。
日照時間は、上旬は西日本を中心に平年を大きく上回り、中旬は全国的に平年を上回った。下旬は全国的に概ね平年並みとなった。
（２） 東京都中央卸売市場
９月の東京都中央卸売市場における野菜の入荷量および価格の動向は、入荷量が前年同月並みの13万９千トン、価格はキログラム当たり206円で前年同月比96％であった。上旬、中旬は、たまねぎ、ばれいしょなどの土物、トマトなどの果菜類、だいこんなどの根菜類の品目で入荷量は少なく、価格は比較的高値で推移した。一方、レタス、さといもについては入荷量は多く、価格は下げ基調となった。下旬以降は、トマトなどの果菜類も含め多くの品目で、入荷量が増え価格は下げ基調となった。
品目別には次のとおり。
東京都中央卸売市場の動向（９月速報）
注： 平年比は過去5カ年平均との比較
資料： 東京青果物情報センター「青果物流通年報」
指定野菜の卸売価格の推移（東京都中央卸売市場）
※クリックすると拡大します。
（単位：円/kg）
注 ：
平年とは、過去５ヵ年（15～20年）の旬別価格の平均値である。
資料：
東京青果物情報センター「東京都中央卸売市場における青果物の産地別入荷数量及び価格」
（３） 大阪市中央卸売市場
９月の大阪市中央卸売市場における野菜の入荷量および価格の動向は、入荷量が３万８千トン、前年同月比98％、価格はキログラム当たり205円、同98％であった。
前月、高値で推移した品目の中で、はくさい、キャベツ、トマト、ばれいしょ、たまねぎは、生育の回復などにより徐々に入荷量は増えていったが、価格はいずれも前年、平年を上回った。
品目別には次のとおり。
（執筆者：東果大阪株式会社 柳原孝司）
大阪市中央卸売市場の動向（９月速報）
注： 平年比は過去5カ年平均との比較
資料： 全国生鮮食料品流通情報センター
指定野菜の卸売価格の推移（大阪市中央卸売市場）
※クリックすると拡大します。
（単位：円/kg）
注 ：
平年とは、過去５ヵ年（15～20年）の旬別価格の平均値である。
資料：
全国生鮮食料品流通情報センター
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