[本文へジャンプ]

文字サイズ
  • 標準

  • 大きく

お問い合わせ

需給動向


野菜の輸入動向(2009年7月)
~輸入量前年並みの生鮮野菜の中では、たまねぎ、トマトの輸入が増加~

野菜需給部 調査情報部



2009年7月(速報値)の動向

 2009年7月の野菜輸入量は、前年同月比95%の185,655トンとなった。類別にみると、生鮮野菜は前年同月並みの42,330トン、冷凍野菜は同93%の70,488トン、塩蔵等野菜は同74%の7,564トン、乾燥野菜は同91%の3,963のトン、酢調製野菜は同106%の2,963トン、トマト加工品は同111%の23,187トン、その他調製野菜は同85%の32,686トン、その他は同953%の2,474トンであり、生鮮野菜が前年同月並みとなった中、酢調製野菜、トマト加工品およびその他は前年同月を上回り、冷凍野菜、塩蔵等野菜、乾燥野菜およびその他調製野菜は前年同月を下回った(図1、2、3)。

生鮮野菜の動向

 生鮮野菜は、前年同月並みの42,330トンであったが、1月から7月の累計では前年同期比95%の372,624トンであった。

 輸入量が増加した主な品目は、トマトが前年同月比156%の238トン、ジャンボピーマンが同139%の2,836トン、たまねぎが同120%の17,248トン、えんどうが同119%の145トンなどであった。国内産市況が堅調であったたまねぎについては、輸入量が増加した中、輸入単価も前年同月比で105%とやや上昇した。たまねぎの国別輸入量を多い順にみると、第1位が中国で前年同月比119%の16,475トン、第2位が豪州で同141%の381トン、第3位がこれまで輸入量の少なかった韓国で216トンとなった。各国とも前年同月より単価が上昇したが、特に韓国産については、1キログラム当たり68円と中国や豪州よりも高値となった。

 一方、輸入量が減少した主な品目は、セルリーが前年同月比37%の208トン、ながいも等が同43%の68トン、さといもが同50%の111トン、結球キャベツが同54%の221トン、アスパラガスが同69%の170トン、ブロッコリーが同75%の2,847トン、しいたけが同81%の119トン、ごぼうが同81%の3,984トン、にんじん及びかぶが同82%の4,116トンなどであった。このうち結球キャベツについては、国内産市況が安値で推移したことから、輸入量は大きく減少した。

冷凍野菜等の動向

 冷凍野菜は、前年同月比93%の70,488トンであった。輸入量が増加した主な品目は、ブロッコリーが前年同月比136%の2,291トン、えだまめが同113%の8,929トン、さといもが同107%の2,968トン、ごぼうが同103%の588トンなどであった。

 一方、輸入量が減少した主な品目は、いんげん豆等が前年同月比55%の1,951トン、ながいも等が同67%の141トン、えんどうが同78%の1,242トンであった。

 また、その他の類別の動向をみると、前年同月比で91%と輸入量が減少した乾燥野菜の中で、ばれいしょは米国および中国からの輸入量が増加し、同452%であった。

 さらに、前年同月比953%と輸入量が増加したその他では、かんしょ(生鮮・乾燥)が中国およびベトナムからの輸入量が増加し、同2,678%であった。

 そのほかの類別の動向としては、塩蔵野菜が前年同月比85%の12,105トン、乾燥野菜が同99%の4,857トン、酢調製野菜が同104%の2,943トン、トマト加工品が同65%の16,353トン、その他調製野菜は同89%の33,396トン、その他が同224%の3,140トンであった。

(参考)東京都中央卸売市場における旬別入荷量と価格動向

資料:全国生鮮食料品流通センター「青果物旬別取扱高」、財務省「貿易統計」


元のページへ戻る


このページのトップへ