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需給動向


野菜の輸入動向(2009年3月分)
~低調基調であった輸入量の推移に増加の兆し~

野菜需給部 調査情報部



2009年3月(速報値)の動向

 2009年3月の野菜輸入量は、前年同月比104%の195,967トンであった。類別にみると、生鮮野菜は前年同月比94%の67,770トン、冷凍野菜は同116%の60,535トン、塩蔵等野菜は同108%の11,275トン、乾燥野菜は同145%の4,331トン、酢調製野菜は同136%の2,563トン、トマト加工品は同117%の16,982トン、その他の調製野菜は同100%の31,864トン、その他は同47%の645トンであり、生鮮野菜、その他調製野菜およびその他野菜以外は前年同月の輸入量を上回った(図1、2、3)。

生鮮野菜の動向

 生鮮野菜は、前年同月比94%となり、近年でも輸入量の少なかった2008年3月よりもさらに低い結果となった。これは日本向け野菜の太宗を占める中国産野菜の減少による影響が大きい。中国産野菜の輸入量減少の理由としては、安全性はHACCP注1)やGlobalGAP注2)などの認証取得により向上したとみられるが、消費サイドの引き合いが弱いと考えられることから回復は見られなかった。

 輸入量が増加した品目は、えんどうが前年同月比297%の131トン、結球キャベツが同210%の1,275トン、さといもが同180%の1,071トン、ねぎが同123%の2,060トン、にんじん及びかぶが同111%の5,514トンであった。輸入量が減少した品目は、ごぼうが前年同月比52%の2,686トン、しいたけが同70%の380トン、しょうがが同83%の3,235トン、たまねぎが同85%の13,516トン、にんにくが同98%の1,532トンなどであった。にんじん及びかぶの前年同月の輸入先国をみると、台湾が第1位で3,566トン、中国が第2位で529トンであったが、本年は中国が第1位で2,628トン、台湾が第2位で1,127トンであり、従来からの輸入先国のシェアの順位に戻ったかたちとなっている。ごぼうについては、前年と比較して中国からの輸入数量が52%と大きく減少しているが、これは、2008年3月の東京都中央卸売市場におけるごぼうの市況が高値で推移していたことから、2008年3月は、加工・業務用向けに輸入が急増したものである。

注1)HACCP(Hazard Analysis Critical Control Point)とは、食品の原料の受け入れから製造・出荷までのすべての工程において、危害の発生を防止するための重要ポイントを継続的に監視・記録する衛生管理手法である。(厚生労働省ホームページより)

注2)GAP手法とは、農業者自らが、(1)農作業の点検項目を決定し、(2)点検項目に従い農作業を行い、記録し、(3)記録を点検・評価し、改善点を見出し、(4)次回の作付けに活用するという一連の「農業生産工程の管理手法」(プロセスチェック手法)のこと(農林水産省関東農政局ホームページより)であり、その中でもGlobalGAPは国際的に互換性を持つGAPの規格である。

冷凍野菜等の動向

 冷凍野菜は、前年同月比116%の60,535トンで前月の低調な動きから回復傾向となり、2008年3月の実績を上回った。ほとんどの品目で輸入量が増加し、中でもながいもについては前年同月比357%の153トンと大きく伸び、前月大きく減少した冷凍さといもも同150%の2,624トンとなった。輸入量が減少した品目は、冷凍ばれいしょが前年同月比97%の25,620トン、冷凍えんどうが同96%の1,117トン、冷凍ブロッコリーが同95%の1,786トンであった。

 その他の動向としては、塩蔵等野菜でしょうが、ごぼうなどが、乾燥野菜においてはだいこん、たまねぎなどがそれぞれ増加している。

(参考)東京都中央卸売市場における旬別入荷量と価格動向

資料:全国生鮮食料品流通センター「青果物旬別取扱高」、財務省「貿易統計」


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