東京都および大阪市中央卸売市場における入荷量・価格の動向（2009年４月）～低温、日照不足などの影響により、上、下旬と入荷量は減少、だいこん、はくさい、キャベツなどの価格は、前年を上回って推移～－月報野菜情報－需給動向

需給動向

東京都および大阪市中央卸売市場における
入荷量・価格の動向（2009年４月）

～低温、日照不足などの影響により、上、下旬と入荷量は減少、
　だいこん、はくさい、キャベツなどの価格は、前年を上回って推移～

野菜需給部　調査情報部

（１）　４月の気象概況

　４月の全国の気象は、初旬と下旬は寒気の南下で気温は下がったが、中旬を中心に気温は高く、平均気温は高めで推移した。

　上旬は、３月下旬からの低温が続いたものの、高気圧に覆われて晴天が続き、降水量は各地で平年を下回った。中旬に入ると、一部で夏日を記録するなど高温で推移した。下旬は、低気圧の通過後、強い寒気が南下したことにより、一転して気温は下がったほか、各地で強風が吹き、降水量は平年を上回った。

（２）　東京都中央卸売市場

　４月の東京都中央卸売市場における野菜の入荷量および価格の動向は、入荷量が13万３千トン、前年同月比99％、価格はキログラム当たり233円、同101％であった。上旬は、３月下旬からの低温の影響により多くの品目で生育が鈍く、入荷量は伸びなかった。中旬に入ると、晴天が続き、気温は高温で推移したことから、葉茎菜類および果菜類の生育は次第に回復傾向となった。また、根菜類については、上旬までの低温の影響が残り、生育は遅れ気味となり入荷量は伸びなかった。下旬は、多くの品目で低温による生育停滞から入荷量は伸びなかった。

品目別には次のとおり。

東京都中央卸売市場の動向（４月速報）

注：平年比は過去5カ年平均との比較
資料：東京青果物情報センター「青果物流通年報」

指定野菜の卸売価格の推移（東京都中央卸売市場）

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（単位：円/kg）

資料：

東京青果物情報センター「東京都中央卸売市場における青果物の産地別入荷数量及び価格」

注　：

平年とは、過去５ヵ年（15～20年）の旬別価格の平均値である。

（３）　大阪市中央卸売市場

　４月の大阪市中央卸売市場における野菜の入荷量および価格の動向は、入荷量が３万７千トン、前年同月比98％、価格はキログラム当たり225円、同104%であった。

　重量野菜のキャベツ、だいこん、はくさいおよび果菜類のトマト、ピーマンについては、は種期、生育期の気温の低下や曇天による生育不良、主産地の作付面積の減少などの影響により、入荷量は前年および平年と比較していずれも下回り、価格はいずれも上回った。中旬には気温も上がり、入荷量も増えたが、価格は総じて前年および平年を上回った。

品目別には次のとおり。