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需給動向


野菜の輸入動向(2009年2月分)
~輸入量は、過去5年で最低水準~

野菜需給部 調査情報部



2009年2月(速報値)の動向

 2009年2月の野菜輸入量は、前年同月比82%の150,552トンとなり、昨年は、中国側による輸出規制などにより例年を下回ったが、本年2月もさらに下回った結果となった。類別にみると、生鮮野菜は前年同月比94%の53,307トン、冷凍野菜は同82%の49,209トン、塩蔵等野菜は同73%の8,168トン、乾燥野菜は同73%の2,896トン、酢調製野菜は同80%の1,718トン、トマト加工品は同75%の11,735トン、その他調製野菜は同72%の22,479トン、その他は同50%の1,040トンであった(図1、2、3)。

資料:財務省「貿易統計」

生鮮野菜の動向

 生鮮野菜は、前年同月比94%となり、昨年から引き続き低水準である。その傾向の中で、輸入量が増加した品目は、にんじん及びかぶが前年同月比146%の2,227トン、アスパラガスが同120%の1,768トン、ブロッコリーが同117%の2,136トンであった。輸入量が減少した品目としては、たまねぎが前年同月比84%の13,578トン、ねぎが同83%の2,425トン、ごぼうが同87%の2,303トン、かぼちゃが同96%の15,950トンであった。たまねぎの主な輸入先国は中国(輸入量全体に占める割合74%)、米国(同19%)である。特に米国産は、春先の輸入単価が他国と比較して安いことなどから、年間を通じても中国に次ぐたまねぎの輸入先国となっている。ねぎは2008年合計で中国からの輸入が99%(ベトナム1%)を占めており、2006年の71,816トンをピークに年々減少しており、2008年では33,568トンとピーク時のおよそ半分まで減少した品目である。2月の輸入量は、前年同月比83%の2,425トンであり、輸入単価は前年同月比65%のキログラム当たり76円であった。

その他冷凍野菜などの動向

 冷凍野菜は、前年同月比82%となり、1月に比べて低調な動きを示している。輸入量が増加した品目は、冷凍いちごのみであり、前年同月比105%の1,592トンとなった。輸入量が減少した主な品目は、冷凍ばれいしょが前年同月比98%の24,043トン、冷凍さといもが同61%の1,807トン、冷凍えだまめが同81%の2,531トン、冷凍いんげん豆等が同46%の1,020トンであった。

 その他の動向としては、塩蔵等野菜が前年同月比73%の8,168トン、乾燥野菜が同73%の2,896トン、酢調製野菜が同80%の1,718トン、トマト加工品が同75%の11,735トン、その他調製野菜は同72%の22,479トン、その他が同50%の1,040トンとなった。

東京都中央卸売市場における旬別入荷量と価格動向

※クリックすると拡大します。

資料:全国生鮮食料品流通情報センター「青果物旬別取扱高」


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