野菜需給部 調査情報部
(1)1月の気象概況
1月の気象は、上、中旬は高気圧の勢力が強かったことから、気温は平年並みかやや低めで、降水量はほとんどなく、日照時間も多かったことから乾燥気味で推移した。下旬に入ると低気圧の影響で暖かい空気が流入したことにより、東日本太平洋側を中心に寒暖の差が少なく多雨となった。
(2)東京都中央卸売市場
1月の東京都中央卸売市場における野菜の入荷量・価格の動向は、入荷量が12万4千トン、前年同月比101%、価格はキログラム当たり226円、前年同月比111%であった。上旬は年末からの市場の休みが明けたことにより、初市に入荷が集中したが、にんじんおよびピーマンなどは不作傾向となったことから入荷量は伸びなかった。中旬に入ると低温、乾燥から、多くの品目で入荷量が少なくなり、下旬は高温多雨、日照不足から、果菜類を中心に入荷量は減少した。価格は、月を通して入荷量が伸びなかったことと、需要が安定していたことから多くの品目で堅調に推移した。
品目別には、次のとおり。
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東京都中央卸売市場の動向(1月速報)
注: 平年比は過去5カ年平均との比較
資料: 東京青果物情報センター「青果物流通年報」
指定野菜の卸売価格の推移(東京都中央卸売市場)
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(単位:円/kg)
資料:
東京青果物情報センター「東京都中央卸売市場における青果物の産地別入荷数量及び価格」
注 :
平年とは、過去5ヵ年(15~19年)の旬別価格の平均値である。
(3)大阪市中央卸売市場
1月の大阪市中央卸売市場における野菜の入荷量・価格の動向は、入荷量が3万3千トン、前年同月比102%、価格はキログラム当たり208円、前年同月比113%であった。
1月は、根菜類、葉茎菜類、果菜類の多くの品目において、冷え込み、日照不足、降雨、などの影響により入荷量は伸びず、価格は前年を上回って推移した。きゅうりは、天候にも恵まれ前年を上回る入荷となり、価格は、節分需要の盛り上がりもさほど感じられず、前年を下回って推移した。
品目別には次のとおり。
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(執筆者:東果大阪株式会社 柳原孝司)
大阪市中央卸売市場の動向(1月速報)
注: 平年比は過去5カ年平均との比較
資料: 全国生鮮食料品流通情報センター
指定野菜の卸売価格の推移(大阪市中央卸売市場)
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(単位:円/kg)
資料:
ベジ探、原資料:全国生鮮食料品流通情報センター
注 :
平年とは、過去5ヵ年(15~19年)の旬別価格の平均値である。