調査情報部 調査情報第二課
(1)東京都中央卸売市場における入荷量・価格の動向(平成19年11月)
11月の気温は、全国的にみて前半は高温で、後半は西高東低の冬型の気圧配置となり低温で気温の変動が大きかった。
降水量は、北日本日本海側・太平洋側で中旬は降水量が多く、日照時間が少なかった。
一方、東日本太平洋側と西日本は降水量が平年よりもかなり少なく日照時間が多かった。
11月の東京都中央卸売市場における野菜の入荷量・価格の動向は、入荷量が12.8万トン、前年比97.4 %、価格は202円/kg、前年比124.5%、平年比103%であった。下旬は、冷え込みにより生育が停滞した野菜が見られ、特に葉茎菜類や果菜類の入荷量が少なく価格は堅調に推移した。
品目別 入荷量・価格の動向
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東京都中央卸売市場の動向(11月速報・一部抜粋)
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注:平年比は過去5カ年平均との比較
資料:東京青果物情報センター「青果物流通年報」
指定野菜の卸売価格の推移(東京都中央卸売市場)
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(単位:円/kg)
資料:東京青果物情報センター「東京都中央卸売市場における青果物の産地別入荷数量及び価格」
注:平年とは、過去5ヶ年(14~18年)の旬別価格の平均値である。
(2)輸入動向(平成19年10月 速報値)
平成19年10月の野菜輸入量は、前年同期比85 %の199,116トンとなった。
生鮮野菜では、中国産野菜への消費者等不信が続いていること、国産野菜の価格が安い品目もあることから、中国産野菜のウェイトが高いたまねぎが対前年同期比80 %の20,096トン、ごぼうが同82%の5,075トン、ねぎが同80%の4,663トン、にんじん及びぶが同46%の4,298トン、さといもが同45%の1,539トン、しょうがが同33%の666トンとなった。また、かぼちゃは輸入価格が低迷していることとこの時期の主力のトンガ、ニューカレドニアからの輸入減により同35%の950トンと減少した。生鮮野菜全体では、対前年同期比69%の51,597トンとなり、前月の同70%に引き続き対前年を大きく下回り、また平成18年9月以降14カ月連続で対前年を下回った。
冷凍野菜では、ばれいしょが対前年同期比108 %(アメリカ:同105%、カナダ:同117 %、中国:同112%)の26,987 トン、スイートコーンが同104 %(アメリカ:同97%、ニュージーランド:同108%、タイ:同152%)の4,709トン、いちごが同128 %(中国:同127%、アメリカ:同139%)の3,219トン、ほうれんそう等が同108%(中国:同120%、ベトナム:同74%、台湾:同73%)の1,564トンと増加した。一方、えだまめは同90%(中国:同95%、台湾:同88%、タイ:同72%)の3,360トン、いんげん豆等は同87%(中国:同90%、タイ:同72%、アメリカ:同186%)の2,209トンと減少したが、冷凍野菜全体では、対前年同期比102%の73,642トンと増加し、大きく減少した生鮮野菜とは明暗を分けた。