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「京ラフラン」



 京北の春を告げる
  新京野菜
   “京ラフラン”


調査情報部





■京都で新しく生まれた新京野菜

 トマトを改良した‘京てまり’と‘京あかね’、葉と茎を食べる‘京唐菜’とともに新京野菜の1つとして新しく生まれた彩り鮮やかな「京ラフラン」は、平成18年に京都大学で春先に出荷できる青菜として開発されました。

※京都市提供資料(㈶日本食品分析センター分析試験成績書)をもとに機構にて作成。
 30歳の女性1日当たりの食事摂取基準を100とした場合における京ラフラン100グラム中に含まれる主な栄養素の割合(ただし、カリウムは目安量の値を、そのほかは推奨量の値を用いた)。

■「京ラフラン」の特徴

 だいこんとキャベツの仲間のコールラビを掛け合わせて誕生した「京ラフラン」は、だいこんの学名‘ラファヌスサティブス’の‘ラフ’とキャベツの和名‘カンラン’の‘ラン’から名付けられました。
 茎の皮をむいてそのまま食べてもおいしいですが、茎や葉をゆでると甘みが増して苦みやクセがなく食べられます。属間雑種のため、害虫に強く栽培しやすいという特徴があります。また、ビタミン類が豊富で、動脈硬化や脳卒中を予防する働きが期待できるビタミンCを多く含みます。

■京都市の取り組み

 京都市では、市内の野菜生産者、京都大学と連携し、平成21年から本格的に栽培を始めました。「京ラフラン」は、京都市が専用の施設で苗を育て、11月に農家へ販売された後、ビニールハウスで冬を越え3月下旬~5月にかけて出荷されます。葉物野菜の出荷が少ない時期に栽培できるため、市内の京北地域を中心に栽培が拡大しており、栽培農家も増加していますが、苗の供給が安定しないことが課題となっています。出荷先は、道の駅「ウッディー京北」などの直売所が大半を占めています。
 京都市は、地元タウン紙などと協力して料理レシピを募集し、市内の外食チェーン店の期間限定特別メニューとして提供するなど京都の新しい野菜として普及活動を実施しています。

「京ラフラン」の栽培風景

収穫直前の「京ラフラン」

■産地から一言:おすすめの食べ方

 茎の部分は熱湯に塩を一つまみ加えてサッとゆでてマヨネーズやドレッシングで食べるとアスパラガスのような食感が楽しめます。葉の部分はおひたしや和え物にして食べましょう。そのほか、炒め物や天ぷらなど何にでも使えます。

○〈「京ラフランのきのこバター炒め」の作り方〉

 ①「京ラフラン」を熱湯でゆでてザルにあけて3センチ幅にカットする。②きのこの石づきを取って、小房に分ける。③フライパンにオリーブ油を入れて熱し、みじん切りにしたにんにくを弱火で炒める。④にんにくの香りが出たら強火にして②を炒め、最後に①を加えて、塩、こしょうで味を調える。⑤きのこがしんなりしてきたら、バター、料理ワイン、しょうゆを入れ、サッと炒めてお皿に盛ったら温かいうちにお召し上がりください。

「京ラフランのきのこバター炒め」

ファミリーレストラン‘ロイヤルキッチン’で提供中の
「ちょっと小さな京ラフランのポテトグラタン」

問い合わせ先:京都市 産業観光局 農林振興室 農業振興整備課(TEL:075-222-3352)
写真提供:京都市

 
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