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地域だより


「健康さっぽろ21」野菜摂取強化月間の取り組み

札幌事務所


 札幌市では、健康づくり基本計画『健康さっぽろ21』推進の一環として、平成16年から8月の1ヵ月間を野菜摂取強化月間に決めて色々な取り組みを行っている。

 今年も市役所食堂、各区保健センター等で「野菜たっぷりメニュー情報」を市民に届けており、また、市内保育園では、子どもたちに栄養教室や調理体験を、野菜販売店でも野菜ポスターの掲示やレシピの配布などが行われた。

 「健康日本21」(厚生労働省)による野菜の摂取目標は、大人では一人一日当たり350gの野菜(緑黄色野菜120g、その他の野菜230g)とされているが、「平成15年札幌市健康・栄養調査」結果では、札幌市民が1日に食べる野菜の量は約290gであった。

 札幌市としては、市民に、もっと野菜を食べる習慣を持ってほしいと、平成16年から8月を野菜摂取強化月間として、親子料理教室の開催、野菜を豊富に使ったメニューの紹介など、野菜のPRを行ってきた。そして、平成18年4月からは、毎月1日を「野菜の日」とし、生活習慣病を予防するため、野菜料理を1日に5皿を目安として食べることなどを目標に掲げている。

 同市は、市内で収穫された野菜を市民に新鮮なうちに食べてもらうために、札幌市農業協同組合(JAさっぽろ)と提携し、「さっぽろとれたてっこ」事業を行っており、いわゆる「地産地消」を推進する取り組みを推進している。また、札幌市のブランド野菜として「大浜みやこ」(かぼちゃ)と「札幌黄」(たまねぎ)を積極的にPRしている。

 さらに、養豚農家、養鶏場、酪農家が、たい肥を作り、市内の野菜農家に販売するルートが作り上げられているほか、市内の学校給食の残渣をたい肥にして畑に還元し、その畑で収穫された野菜を市内の小学校の給食に提供する試みも行われている。また、一部のホテルでも、食物残渣をたい肥化し、農家が、そのたい肥を利用して作った野菜を当該ホテルに提供するなど、食のリサイクルが始まっている。

 札幌市は、野菜の摂取強化のほかにも、野菜たっぷりメニュー情報を提供するなどの、野菜の消費拡大策を進めている。

 一方、平成13年にスタートした「さっぽろ農学校」は、札幌市民を対象に、野菜を中心とした農作物栽培の基礎知識と技術、あるいはより実践的な栽培技術・営農知識を伝達するために開講されている。この講座は新規就農者の育成を目的とする一方、農業に強い関心を持つ幅広い市民の中から、「農業応援団」として農業と市民をつなぐ役割を担い、食と農の大切さを発信できる人材の育成も目指している。

○平成18年度札幌市の野菜摂取強化月間の主な取り組み
 (1)各区保健センター
 各区保健センターでの妊婦向け野菜料理講習会、子育てママ・男性料理教室、野菜に関するパネル展示、パンフレットなどの配布など
 (2)保健所保健管理課
 デパートなどの事業所給食や幼稚園給食で野菜たっぷりメニューの提供
 (3)子ども未来局子育て支援保育課
 保育園児を対象とした栄養教室や料理体験などや保護者や親子、住民地域を対象とした栄養教室
 (4)健康衛生部地域保健課
 札幌市役所地下食堂において、野菜たっぷりメニューの提供、健康・栄養情報満載の卓上メモの配置

○札幌市ブランド野菜
・大浜みやこ(かぼちゃ)
  札幌市手稲区の手稲山口地区で生産されている。早生品種であり、7月中旬から出荷が可能で、でんぷん質と糖度が高い。商標登録済み。同地区は、サッポロスイカを生産している地域で、砂質土壌でうり科の生産に向いている。(1日50ケースの出荷、1ケースは10kg)

・札幌黄(たまねぎ)
  札幌の在来種のたまねぎ。商標登録を行う予定。在種から品種を固定することができたので、量産が可能になった。



 
 


さっぽろ農学校での野菜栽培の様子




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