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地域だより


食事バランスガイドの説明会が開催される

大阪事務所


  このほど、農林水産省、厚生労働省合同で、「食事バランスガイド」が策定された。その概要は、本誌今月号、情報コーナー「食事バランスガイド」についてのとおりである。

 これに伴い、今後「食事バランスガイド」の普及活用に携わる方々の理解を促進するため、厚生労働省と地方農政局などの共催で、本年8月30日から10月20日にかけて、全国9カ所でその説明会が開催されている。

 近畿ブロックでは、9月6日(火)の午後、京都駅近くの「キャンパスプラザ京都」にて説明会が開催された。近畿各府県・市町村の健康・栄養部局担当者を中心として、食品事業者、消費者など280名が出席した。

 説明会では、当バランスガイド検討委員の福岡県立福岡女子大学教授早淵仁美氏から、検討経緯とその内容について説明がなされた後、講師と出席者の間で、以下のような熱心な質疑応答がなされた。

(出席者)
(1)これまでカロリー、栄養素等で捉えてきた学校・病院での栄養教育・指導との違いをどうするか、また、(2)このバランスガイドを、どのような場面にどの対象者に対して使うべきか明確に示してほしい。

(講師)
(1)検討委員会でも議論あったところ。これまでは、専門的でわかりにくかったが、一般の人達にはこのガイドの方が分かり易い。ご指摘の件について今後、さらに検討していく必要があり、それが今後の課題。
 (2)どのような場面で使うべきかという風にあまり堅く考える必要はないのではないか。これまでは、あまりにも解りにくかったので、まず、一般の人が目を向けてもらうことが重要。あくまでも、自分の食生活について気づいてもらうことが必要である。

(出席者)
今回のガイドには、「副菜」の中に「野菜」が一括で把握されており、緑黄色野菜とその他などの区分がないが。

(講師)
専門家からの質問だと思うが、今までの指針は栄養素に分かれ、素人にはわかりにくかった。“緑黄色野菜をどうの”ということでなく、それ以前のこととして、“もっと野菜を摂らなければならない”ことに気づいてもらい、その後に専門家の方々が“緑黄色野菜を”とアドバイスしてくべき。そのきっかけとして、この食事バランスガイドを活用していただきたい。
―――――― (高橋)



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