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地域だより


野菜を使った「夏休みキッズクッキング」

独立行政法人 農畜産業振興機構
東京事務所


 平成17年8月4日(木)、日本橋社会教育会館にて東京都中央区保健所健康推進課の主催による「夏休みキッズクッキング」が開催された。この日は、中央区に在住あるいは、区内の小学校に通っている1年生から6年生合わせて29名が集まった。この「夏休みキッズクッキング」は1年に1回、15年間継続して行われていて、中央区でも人気の高い企画のひとつである。

 まず、保健所の栄養士による、おやつの種類をカロリーの高いもの、低いものに分けて表示した「おやつシート」を使って、おやつの量と内容が分かるように工夫されたクイズをみんなで考え挑戦をした。

 次に、いろいろなお菓子類、牛乳、ヨーグルト、アイスクリームやフライドチキンなどを食べるときには、量をよく考えて、野菜や果物と一緒に食べると体にとてもよいという栄養士からの説明のあと、いよいよ「とうもろこし」「じゃがいも」「かぼちゃ」といった野菜を使った「夏の元気おやつ!」作りが始まった。

 「電子レンジでとうもろこし」は、とうもろこしの皮をむき、ラップに包んで電子レンジで加熱し、冷めてからしょうゆを塗って耐熱皿にのせてラップをせずに加熱したもの。


電子レンジで! とうもろこし


 「こどもサモサ」は、じゃがいもをゆでて木べらでつぶし、カレー粉と塩を入れたものに電子レンジで加熱したとうもろこしの身を加え、餃子の皮で包み揚げたもの。


こどもサモサ


 「かぼちゃボールのパフェ」は、電子レンジで加熱しつぶしたかぼちゃに、砂糖と水と白玉粉を加え、丸めた団子をゆでたものにアイスクリームやフルーツなどを添えたデザート。


かぼちゃボールのパフェ


 どの子も野菜を切ったり、つぶしたり楽しそうに参加しており、普段はやんちゃな子も、この日に限ってはおとなしく先生の指導に従って友達と仲良くおやつ作りに取り組んでいた。

 「食育基本法」が平成17年6月10日第162回国会で「国民が生涯にわたって健全な心身を培い、豊かな人間性を育むことができるように、食育を総合的かつ計画的に推進すること」を目的として成立し、同年7月15日に施行された。昨今、私たちを取り巻く食生活の環境は輸入食材の増加やライフスタイルなどの多様化により大きく変化してきている。その中で、「食」を大切にする心を育むこと、栄養バランスの良い食事・規則正しい食事を身につけること、伝統ある食文化を取り戻そうといったことなどを改めて見直そうということが背景にある。

 今回の「夏休みキッズクッキング」は、子どもたちが野菜を知り、包丁の使い方や加熱方法を学び、美しい盛り付け方法を考えて実践することにより、「食」に対してより関心を持ち「食を大切に」、「バランス良く」といった正しい食習慣を身につけるなど食に関する理解を深めていくことを狙いとしており、地域における食育活動として区民から歓迎され、大いに役立っている。



じゃがいもの皮むきに初挑戦!
楽しい「おやつ作り」に大満足!


――――――(深澤朋子)



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