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地域だより


宮崎県産の野菜を使ったお菓子が作られる ~「日向の恵みをありがとう」の紹介~

独立行政法人農畜産業振興機構
宮崎出張所


 宮崎県延岡市の菓子店において、にんじん、かぼちゃ、ごぼう、ピーマン、大根、紫芋の6種類の県産野菜を使った新しい焼き菓子「日向の恵みをありがとう」が開発された。これは、昨年県内の製麺会社が粉末野菜を麺に練りこんだ商品を開発したことからヒントを得て、この粉末野菜を使って健康的で新しいお菓子を開発するとともに、粉末野菜を使ったお菓子の普及を通じて県内野菜の消費拡大につながることをねらいとしたものであり、昨年12月に宮崎県物産振興センターからお菓子の開発依頼が同店を含む県内の菓子店にあったことがきっかけである。

 同店が開発に協力することになってからは、同センターから6種類の野菜の粉末のサンプルが送られ、そのうちのいずれかの野菜で新商品を試作して欲しいとの要望が寄せられたが、同店はそれぞれの野菜の持ち味を活かしたお菓子を考案すべく、6種類全ての試作に取り組んだ。同店社長のU氏は「約3ヶ月の試行錯誤の末、材料に粉末アーモンドを程好く加えることにより、しっとりした美味しいお菓子になった」と開発までの苦労を語ってくれた。

 お菓子の材料は、粉末野菜、砂糖、粉末アーモンド、卵白、小麦粉といたってシンプルである。粉末野菜は野菜を天日干した後、遠赤外線で乾燥させて粉末状(生野菜1kgに対し乾燥状態で約50~60g)にしたものであり、全材料に対して野菜の粉末は、約3分の1以上を占めている。お菓子の大きさは、ひと口サイズと食べやすく、口の中に入れるとふんわりしっとりとした食感とそれぞれの野菜の風味が口の中いっぱいにひろがってくる。パッケージデザインは、宮崎市在住の彫刻家が担当し、子供達とウサギ、猫がそれぞれの野菜を抱えながらにっこりと微笑んだ表情で一列に並んでおり、ほのぼのとした印象を与えてくれる。また、一見、パッケージは全て同じ絵柄に見えるが、一包装に2種類のお菓子が入っており、中身と同じ野菜を持った子供や動物を一歩手前に出すことで、どの野菜の味のお菓子が入っているかわかるように工夫されている。




野菜の粉末のサンプル

焼き菓子のパッケージ


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