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地域だより


健康推進運動「野菜バリバリ元気っ子」キャンペーンを開始

独立行政法人 農畜産業振興機構 大阪事務所


(キャンペーンの経緯)
 生活習慣病を予防するためには、子どもの頃から健康的な生活習慣を身につけること(食育)が重要あることから、大阪府では、平成13年から府民が自主的に行う健康づくりを支援するため、「健康おおさか21」を推進している。これは、病気の予防(即ち、一次予防)、特に生活習慣病の防止のためには、若い頃からの栄養、食生活が重要視されようになってきたことによる。
 ところが、最近では若年齢層において、健康的な食生活で重要となる野菜の消費が少なく(むしろ減少傾向で)、しかも大阪は全国的にも1人当たり消費量が少ないということから、これらの層を対象とした野菜の消費促進・朝食摂取促進を重点的に行うこととなった。
 総合的な食育を推進するために、府と食品関連企業、スーパーマーケットや大学などが協働した新たな取組みを行うこととし、このたびスーパーマーケット「イズミヤ」とモデル事業が開始された(平成17年6月から18年6月の1年間)。


(実施内容)
 内容は、
(1)「健康おおさか21」の名称・ロゴマークの活用による健康栄養情報の発信(食品売場への掲示、チラシ、ホームページなどで発信)

(2)パンフレット作成・配布(府作成食育啓発パンフレットに協力企業名を明記の上、協力52店舗で配布)

(3)イメージソング「野菜バリバリ元気っ子」の活用(野菜関係企業の協力により、イメージソングのCDを8000枚製作し、教育機関に配布、各協力店舗で放送)

(4)調理実演と試食コーナーの常設((社)大阪府栄養士会の栄養士によるモデル店舗内で野菜等の食材を活用した調理実演・試食会の実施、ヘルシーメニューなどの提案や栄養・食生活相談)

(5)イベントの開催(大阪府立健康科学センターが、定期的イベントを企画・開催)

(6)野菜たっぷりレシピの配布(大阪府立健康科学センター監修による野菜レシピ集を売場などにて配布)

(7)協力店舗にてヘルシーメニューの提供や「朝食フェア」を展開
となっている。
 そして、今般(6月29日)、「健康おおさか21推進モデル店」1号店にイズミヤ稲田新町店(東大阪市)が指定され、作成されたばかりのイメージソング「野菜バリバリ元気っ子」の紹介やこの活動の発表があった。
 なお、協働する企業および機関は、イズミヤ株式会社のほか、カゴメ株式会社、大阪府立健康科学センター、(社)大阪府栄養士会、大阪府食生活改善連絡協議会、大阪樟蔭女子大学、JAグループ大阪、健康おおさか21推進府民会議、大阪府、東大阪市である。

 大阪府や協働企業は、地域食文化の継承・食生活の改善を掲げ、地産地消を旨とした地元の農産物「大阪エコ農産物」(慣行農法に比べ、半分以下の農薬を使用し、大阪府が認証。)などを前面に出して、「健康促進のために野菜をもっと食べよう」と呼びかけている。


(このキャンペーンの特徴)
 通常、公的な機関・組織では、予算の制約、保有情報を提供する場の確保などの問題や、一方でスーパーなどの企業側は消費者と直接的に接する場はあるが、提供できる情報を保有していない、さらに大学などでは健康についての理論的な知見があるがそれを実践する場がないなどの問題があったが、今回の協働の試みは、それぞれの組織が自らの特徴を生かすことにより、このような問題を解決して行うこととなり、評価できるものと思われる。
 特に、民間企業側としては、安心・安全が強く求められ信用・信頼が非常に重要になっている今日、このような公的機関との協働による健康情報等の提供は、直接的に野菜そのものの売上高増大に結びつくかどうかは不明だが、個性ある販売戦略が展開できる上、「社会貢献」と消費者から評価され、企業イメージが向上し、店舗全体に対する消費者の選考度合いが向上するなどの効果があるものと思われる。



幼稚園児によるイメージソング
「野菜バリバリ元気っ子」のダンス

店舗内の様子

――――――(高橋)


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