ハチの巣に似たはす
はすの花が咲いた後、実の入った花托(かたく)が肥大します。この表面がハチの巣に似ているため、古くは「蜂巣(はちす)」、それが略されて「はす」に。このはすの肥大した地下茎が、食用になる「れんこん」です。
【最初は花を鑑賞用として】
食用として広く利用される東洋系のはすは、一般には中国原産とされていますが、インド、エジプト原産という説もあります。日本には奈良時代に仏教とともに伝えられ、はじめは鑑賞用でした。食用品種は鎌倉時代以降、僧道元らにより再三にわたって中国から導入され、各地に広がって現在の在来種のもとになりました。 |
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中国種
明治初期に中国から導入。地下茎が浅く伸び、太いので掘りとりに便利。病気に強く収量が多いため、現在の主流となっている。 |
【縁起のよい食べもの】
薄桃色の神秘的な美しい花で、種が多いことから、多産の民族信仰につながりました。また、穴があいていることから、先が見える、見通しがきく、と縁起のよい食べものとされ、慶事に欠かせません。
【穴はたいせつな通気孔】
地下茎の穴の数は、真ん中に1個、まわりに9個、合計10個が普通。ほかに葉や葉柄や花柄にも穴があり、これらが連結していて通気孔となり、根に外の空気を送り込んでいるのです。れんこんの穴はいろいろな料理の工夫を生み出しました。肉や、からし、明太子を詰めると味が引き立ちます。 |
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在来種
中国種よりほっそりし、柔らかで味がよい。地下茎が深く、収量は低い。一部早どりや鑑賞用に栽培されている。 |