Cucumis melo

melon(英)

melon(仏m)

長い間、高嶺の花だったメロン。

今では、大衆メロンが続々登場。

中国語では甜瓜。

マクワウリ、ハミウリの親戚


香りとネットがいのち

メロンという名前は、ギリシャ語の”melopepon”(りんごのようなうり)が語源。メロンの原産地は東アフリカといわれ、古代エジプトですでに栽培、東西に伝わったといわれています。メロンの王様は、ヨーロッパで発達した網目のあるネットメロン。マスクメロンともよばれ、”芳香のあるメロン”を意味してします。日本ではこの香りをもつアールス系の品種をよぶ名です。

アンデス

網目が密に入り、果肉がしまって甘みはつよい。ハウス、トンネルで栽培。現在のハウスメロンの中心。地床専用の品種。

【1株に1個の実】

アースル系は、大正末期、イギリスから導入された温室メロン「アールス・フェボリット」をもとに育成。温度や湿度、水などの管理を徹底しなければならず、しかも1株に1個しか実を結ばないよう、残りの果実は小さいうちに摘みとってしまいます。栽培日数は苗を植えてから3ヶ月あまり。最後は何度も玉ふきをして美しい果面に仕上げるのです。まさに芸術品。高価なはずです。

ハネデュー

ノーネットで、日本では温室栽培。果皮は帯黄色で長円形。果肉は白乳色で香りに乏しいが、日持ちする。

【大衆メロン第一号】

庶民にとって高嶺の花だったメロン。日本では2000年以上の歴史をもつ東洋種のネットのないマクワウリがポピュラーな存在でした。昭和37年に、ヨーロッパ種のメロンとマクワウリの一代雑種が誕生。皇太子ご成婚にちなんで、プリンスメロンと名づけられ、味にあたりはずれのないメロンとして大ヒットし、メロンの新時代を築きました。

プリンスメロン

マクワウリとヨーロッパのカンタロープメロンとの雑種。マクワウリを圧倒、高品質メロンのさきがけとなった。

【多彩なメロンの種類】

メロンにはいろいろな種類があります。高級ですがネットのないハネデューも温室で栽培。プリンスメロン以降は、アメリカのメロンをを中心に、多くのタイプを組み合わせ、ネットのある青肉のハウスメロンを育成。現在、アンデスが主流となっています。

クインシー

ネット型のハウスメロン。果皮は灰緑色。果肉はオレンジ色で糖度が高い。1.5〜1.7キロの豊円形。

【目標はアールス】

現在の大衆メロンはほとんどが一代雑種。アールスに近い、はっきりした網目をもつ、味や香りのよいメロンが品種改良の目標です。

【食べごろは○日前後】

食べごろの目安は花落ち部が柔らかくなって香ればOK。高級なメロンには必ず「食べごろは○月○日前後」とメッセージがついています。

マクワウリ

日本で古くから利用されたメロンの仲間。果形、果皮の色はさまざまだが、現在はほとんどない。名前は岐阜県の真桑村に由来。

キンショウメロン

果皮が黄色のノーネットメロン。マクワウリの黄色種とスペインメロンとの雑種。果肉は白色。肉質は堅く、歯ざわりがよい。


アールス・フェボリットの隔離床による温室栽培

一般に多いハウスでの地ばい栽培

地床アールスの栽培。ハウス内の土に直接植えつける


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