緑黄色野菜として注目されるにつれ、各地に産地ができ、1年を通してたくさん出荷されるようになりました。

輸入が増えるなかで国産もふえてきた野菜です。

茎もおいしい緑黄色野菜

ブロッコリーはアブラナ科でキャベツの仲間です。原産地は東地中海沿岸で、冷涼な気候を好みます。

日本にはカリフラワーとともに明治の初めにやってきました。最初はカリフラワーの方がよく食べられていましたが、現在ではブロッコリーの消費量が圧倒的に多くなりました。

ブロッコリーは、つぼみの集まりと茎を食べます。つぼみの粒ぞろいがよく、固くしまっている品種が栽培されてきています。

緑黄色野菜としても栄養価も高くビタミンCはレモンの約2倍あり、カロテン、鉄、それに食物繊維も豊富です。茎には等分が多く、甘みがあります。


埼玉県は収穫量全国1位です。その代表的な産地の岡部町では、桑畑をブロッコリーの畑に変えて大産地となり、秋から翌年の初夏にかけて出荷しています。

北海道では春の種をまきトンネルで育てて夏に収穫します。鮮度を保つために発砲スチロール箱に氷詰めした出荷もあります。

輸入ものが多かった夏に国産ものも出回るようになりました。

冬でも温暖な愛知県の渥美半島では、かつての漬物用だいこんの産地がブロッコリーの産地に変わりました。

代表的な産地の田原町では、輸入品と区別できるようにと、葉をつけて出荷もしています。



30年前はほとんど食べられていなかったブロッコリー。1970年代になって食卓にのぼるようになり、その後、緑黄色野菜として注目されると、どんどん入荷が増えました。1年を通して大量に入荷しているなかで、アメリカからの輸入が相当なウエイトを占めています。


ブロッコリー・ミニデータ

1世帯当たり年間購入量 −2.8kg
1世帯当たり年間支出金額 −1,631円
【1998年総理府・家計調査年報(全世帯)】
収穫量上位10県ランキング
@埼玉 A愛知 B北海道 C群馬 D福岡
E福島 F茨城・東京 H長野 I徳島
【1997年農林水産省・野菜生産出荷統計】


おいしくて栄養豊富なブロッコリーの種まきから出荷まで

種まきと育苗
トレーに種をまき、苗を育てます。

種まき
育苗


畑への植え付け
畑には機械を使ってなえを植え付けていきます。(寒い時期に地温を高めるトンネルの中で育てる場合は手で植えます。)

機械植え


畑での生育
畑で茎や葉を伸ばしていきます。


つぼみが大きくなったら収穫
ブロッコリーの株の頂上で、つぼみが大きくなりました。これを収穫していきます。

ブロッコリーは一般に株の頂上についた大きなかたまり(頂花蕾・ちょうからい)を収穫して出荷します。
一方、枝分かれしている茎の付け根にも、やや小さいつぼみのかたまり(側花蕾・そくからい)がでてきます。そのつぼみとそれを支える茎とを収穫して出荷するタイプの品種も栽培されています。


収穫と出荷

大きくなったつぼみを収穫します 茎を切って長さをそろえ、箱に詰めて出荷します


ブロッコリーの種はどんな形をしていて、どのように採種されるのでしょうか?種苗会社の畑での作業を見ていきましょう。

つぼみからひとかたまりだけを残して伸ばしていき、しっかり種の入ったさやをつけさせます。

刈り取り作業。このあと1週間ほど乾燥させます。

さやを割ると種がでてきています。 脱穀機を使ってさやから小さな種を採種します。


選び方

色鮮やかでつぼみが小さくしまっていて、切り口がみずみずしいものを選びます。鮮度が落ちてくると黄色くなって、味も落ちます。

保存法

新鮮な物ほど甘いので早く食べます。保管はポリ袋に入れ冷蔵庫に。

使い方

茎も甘くておいしい。ゆでた茎をスライスしたものをつぼみといっしょに、サラダにしたり、ガーリック炒めにも。浅漬けもさっぱりした味が楽しめます。

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